山口医学
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症例報告
術前診断された魚骨穿通による腹腔内膿瘍の1例
久我 貴之松岡 隆久森景 則保小林 哲郎中山 富太藤井 康宏須田 博喜
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キーワード: 腹腔内膿瘍, 魚骨, CT診断
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2004 年 53 巻 6 号 p. 321-325

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抄録
術前診断された魚骨穿通による腹腔内膿瘍を経験した. 症例は38歳男性. 下腹部痛をきたし, 近医より当院を紹介受診した. 腹部腫瘤を認めCTおよびMRI検査で魚骨を含む腹腔内膿瘍と診断され手術を行われた. 術中魚骨による大網に囲まれた膿瘍を認めた. 穿通部はS状結腸であった. 魚骨除去, 大網膿瘍切除およびドレナージ術を行った. 術後経過良好で術後21日目に軽快退院した.
魚骨による消化管穿通による腹腔内膿瘍は比較的まれであり, その術前診断は困難であるが, CTスキャンは有用であった.
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© 2004 山口大学医学会
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