日本腰痛学会雑誌
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内視鏡視下腰椎椎間板ヘルニア摘出術(MED法)の初期症例の検討:同一術者によるLove変法との比較
佐藤 公昭永田 見生朴 珍守神保 幸太郎横須賀 公章
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2005 年 11 巻 1 号 p. 131-136

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抄録
L4/5あるいはL5/S1高位の腰椎椎間板ヘルニアに対して,同一術者が行った片側単椎間のMED法の初期症例とLove変法の各20例を比較した.MED法は,男性12例,女性8例,平均年齢32.8歳,高位はL4/5が8例,L5/S1が12例であり,手術時間平均85.1分,出血量44.2 gであった.Love変法は,男性13例,女性7例で,平均年齢36.9歳,高位はL4/5が9例,L5/S1が11例であった.検討項目は手術時間,術中出血量,歩行開始日,術後3日間の鎮痛剤使用回数とした.また,術前と最終調査時の状態についてVisual Analogue Scale(VAS)とRoland-Morris Disability Questionnaire(RDQ)を用いたアンケート調査を行った.手術時間,術中出血量に有意差はなかったが,MED法では有意に鎮痛剤使用回数が少なく,早期離床が可能であった.またVASとRDQの値は両群間に有意差はなく同等に改善していた.
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© 2005 日本腰痛学会
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