日本腰痛学会雑誌
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特別企画●腰痛の病態解明
腰椎椎間関節由来の腰痛の病態と治療
田口 敏彦
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キーワード: 椎間関節, 病態, 治療
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2007 年 13 巻 1 号 p. 31-39

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抄録
神経脱落症状がなく,局所症状のみを呈する腰痛のなかでは,椎間関節に起因する腰痛はかなりの頻度で存在する.腰椎椎間関節の解剖や生体力学的な特徴により,腰痛の原因になる病態はさまざまである.しかし,腰椎椎間関節性疼痛の臨床像はおおむね共通するものではあるが,決定的な特徴的所見に欠けることも事実である.最終的には椎間関節ブロックや,腰神経後枝内側枝ブロックにより診断される.治療はブロックによる保存的治療が主体になるが,症例によっては電気焼灼術が著効する場合もある.
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© 2007 日本腰痛学会
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