日本腰痛学会雑誌
Online ISSN : 1882-1863
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特別企画 腰部脊柱管狭窄症の病態
腰部脊柱管狭窄診断サポートツールの検証と九州·沖縄版簡易問診票
佐藤 公昭永田 見生芝 啓一郎小西 宏昭前田 健
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2008 年 14 巻 1 号 p. 17-22

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抄録
腰部脊柱管狭窄診断サポートツールの妥当性を検証し,九州·沖縄版簡易問診票の有用性について検討した.腰·下肢症状を有す50歳以上の外来患者201例(腰部脊柱管狭窄症116例,他疾患85例)を対象に,本サポートツールと簡易問診票の双方を用いた調査を実施した.簡易問診票から得られたデータは樹形モデルを用いて解析を行った.本サポートツールの特異度は53.6%と開発時のデータよりやや低いものの,感度は97.4%と高く,スクリーニングを行う上で信頼性の高いツールであることが検証された.一方,簡易問診票のデータをもとに作成した樹形モデルを用いると感度は89.7%,特異度は70.6%であり,簡便で有用なツールになることが明らかとなった.
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© 2008 日本腰痛学会
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