日本腰痛学会雑誌
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[特集]腰痛疾患に対するinterventional therapy―現在から未来へ―
腰痛の機序から考えた前方固定術の意義
大鳥 精司高橋 和久
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キーワード: 腰痛, 椎間板, 手術
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2009 年 15 巻 1 号 p. 58-63

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抄録

Nordinらは腰痛は20世紀を代表する災厄であり,米国では約500億ドル(2001年のGNPの0.5~0.6%)の出費が行われたと報告した.現在では,椎間板再生の基礎的研究をはじめとして,腰痛の病態・成因・治療にかかわる研究の多くが椎間板に向けられている.従来から,腰痛に対する手術として当施設では前方固定術を施行してきた.前方固定術からみた腰痛解析を通してさまざまな椎間板性腰痛の病態が解明されてきた.本章では,腰痛の機序から考えた前方固定術の意義というテーマで文献を踏まえつつ記載したい.

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© 2009 日本腰痛学会
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