抄録
今回われわれは1椎間の不安定腰椎に対してPS法とwire固定術を交互に行い, 術後成績や固定性について比較検討した.症例は1992年以降, PS法とwire固定術を交互に施行し, 術後6カ月以上経過した不安定腰椎症48例である.術後成績を疾患別にみると, すべり症においてPS法は76.5%, wire固定術は64.3%でありPS法が若干良好であったが有意な差はなく, 脊柱管狭窄症ではPS法は71.4%, wire固定術は80.0%で双方に有意な差はなかった.%slip, Slip angleの経過, 骨癒合, Instrumentの折損は有意差はなかった.不安定腰椎に対してPS法とwire固定術では双方の成績に有意な差はなかった.