有機合成化学協会誌
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4-アミノナフタル酸イミド誘導体の研究 (第5報)
4-アミノナフタル酸アルキルーおよびアリールイミドの合成
岡崎 光雄須原 康夫小田 一彦
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1956 年 14 巻 8 号 p. 504-508

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抄録

ニトロナフタル酸アルキル-およびアリールイミドを還元して対応する4-アミノ化合物を製した。ここに得られた4-アミノ化合物はいずれもだいだい黄色針状結晶で有機溶媒に溶解すると強い緑色ケイ光を発する。これらの分散液で酢酸人絹, ビニロン, ナイロンを染色すると緑色ケイ光ある鮮明な黄色を与える。またポリ塩化ビニル樹脂等を同様な色調に着色することができる。アルキル基: メチル, mp344~6℃;エチル, mp279~80℃;n-プロピル, mp249~50.5℃;i-プロピル, mp>350℃;n-ブチル, mp185~6℃;i-アミル, 166.5~7.5℃;β-オキシエチル, mp260~1℃ (分解);シクロヘキシル, 242~3℃ 。アリール基: フェニル, mp302~4℃;ο-トルイル, mp300~2℃;ρ-トルイル, mp343~5℃;ο-クロルフェニル, mp299~302℃;ρ-クロルフェニル, mp>360℃;ρ-メトキシルフェニル, mp358~60℃;混合キシリル。(β-オキシエチル-およびシクロヘキシルイミドは第4報と同様便宜上アルキルイミドの中にいれた)。

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