有機合成化学協会誌
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ポリヒドロシランの遊離基的部分塩素化
水素化有機ケイ素化合物を用いる還元反応 (第6報)
永井 洋一郎吉原 丈夫中井戸 節子
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1969 年 27 巻 9 号 p. 852-857

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抄録

アルキルおよびフェニルポリヒドロシランは過酸化ベンゾイルを触媒とし四塩化炭素またはクロロホルムと80℃近辺で加熱するとケイ素上の水素原子が塩素原子で部分的に置換された生成物を与える。目的とするクロルヒドロシランの収率は約50~80%に達する結果を得た。フェニルヒドロシランの反応でフェニルー水素間の遊離基再分配反応は塩素化反応を妨害しないので, この方法によるポリヒドロシランの部分塩素化は塩化アルミニウムを触媒とする他の方法に較べてより広い適用性を有すると思われる。フェニルポリヒドロシランの部分塩素化には四塩化炭素を, アルキルポリヒドロシランの部分塩素化にはクロロホルムを用いることにより, 反応の選択性に関しては望ましい結果を得ることができる。

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