日本惑星科学会誌遊星人
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地球惑星環境進化論 第1回(フロンティアセミナー・テキスト)
門屋 辰太郎渡邉 吉康関根 康人田近 英一
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2012 年 21 巻 3 号 p. 294-306

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抄録

宇宙にはハビタブルな惑星が多数存在することが予想される.しかし,そのような惑星環境が形成され,長期間維持されるために必要な条件は必ずしも自明ではない.地球が典型的なハビタブルプラネットかどうかはいまのところ不明であるが,少なくとも現時点で私たちが知り得るハビタブルプラネットの唯一の実例である.したがって,地球のハビタビリティを理解することは,太陽系外惑星系におけるハビタブルプラネットを考える上で必要不可欠といえる.本テキストでは,地球環境の形成と進化および変動,生命進化との関わりについて,比較惑星環境学的視点から考察する.第1節において水惑星環境のシステム論的な安定性を議論し,第2節で冥王代から太古代,原生代初期にかけての地球表層環境進化を議論する.さらに,第3,4節では原生代初期と後期にそれぞれ起きた大気酸素濃度の上昇と全球凍結イベントについて議論する.

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© 2012 日本惑星科学会
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