日本惑星科学会誌遊星人
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特集「宇宙防災:科学と工学の新たな展開」 その2
  • 坂谷 尚哉, 岡田 達明, 嶌生 有理, 千秋 博紀, 関口 朋彦, 荒井 武彦, 石崎 拓也, 金丸 仁明, 神山 徹, 出村 裕英, 古 ...
    2024 年 33 巻 4 号 p. 408-418
    発行日: 2024/12/25
    公開日: 2025/04/02
    ジャーナル フリー

    2024年10月7日,E SAのプラネタリーディフェンスミッションHeraが無事打ち上げられた.JAXAは熱赤外カメラTI R Iを提供しており,2026年末の二重小惑星Didymos-Dimorphos到着に向けて,地上校正試験および軌道上データの解析を進めている.本稿では,フライトモデル開発の中で実施した,地上校正試験での実施内容,一部結果を紹介する.今後,Didymos-Dimorphosの高精度観測に向けて深宇宙や地球・月などの軌道上撮像データを含めて評価を実施する.

特集「若い惑星および周惑星円盤・衛星形成研究最前線」 その2
  • 芝池 諭人
    2024 年 33 巻 4 号 p. 419-429
    発行日: 2024/12/25
    公開日: 2025/04/02
    ジャーナル フリー

    ガス惑星の形成におけるガスの集積段階は,かつては数値流体計算による理論的研究しかできなかった.しかし,近年の巨大望遠鏡の建設や観測技術の向上により,ガス集積の途中段階にあると考えられる惑星を検出し,その観測的な制約を得ることが可能になってきた.ガス集積の副産物である周惑星円盤についても,アルマ望遠鏡によりダストの熱放射が観測されており,現在盛んに研究が行われている.本稿では,周惑星円盤でのダストの振る舞いと放射について,実際の検出例とその解釈などの観測的側面と,円盤内でのダスト進化の予測などの理論的側面の,両面から総説する.

  • 前田 夏穂, 大槻 圭史
    2024 年 33 巻 4 号 p. 430-435
    発行日: 2024/12/25
    公開日: 2025/04/02
    ジャーナル フリー

    ガリレオ衛星をはじめとする巨大ガス惑星まわりの主要規則衛星は,周惑星円盤内でダストや微惑星などの固体物質が集積することで形成されたと考えられている.惑星まわりの流れ場に関する研究は活発に行われてきた一方で,衛星材料となる固体物質の周惑星円盤への供給については未だ不明点が多い.本研究では,惑星まわりの局所領域における高解像度数値流体計算とダストの軌道計算を用いて,周惑星円盤へのガス・ダストの降着過程の惑星質量依存性を調べた.衛星形成において重要なパラメータである降着ガス中でのダスト保持度に着目し,その惑星質量依存性を求めた.その結果,ダスト保持度は惑星質量が大きいほど,また原始惑星系円盤におけるダスト層の厚みが大きいほど,大きくなることがわかった.本研究の結果は,系外惑星を含む様々な質量の巨大ガス惑星の周惑星円盤へのダスト供給およびそこでの衛星・微衛星形成を考えるうえで重要となる.

  • 高棹 真介, 青山 雄彦, 生駒 大洋
    2024 年 33 巻 4 号 p. 436-445
    発行日: 2024/12/25
    公開日: 2025/04/02
    ジャーナル フリー

    若い星PDS70の周囲でガスを降着する惑星候補天体からHα 放射が検出されたことを契機に,降着に起因する放射の起源や観測結果の解釈に関する議論が活発化している.Hα放射源として降着衝撃波が有力視されているものの,衝撃波は惑星表面から周惑星円盤にわたる広い範囲で形成しうるため,観測結果の解釈は容易ではない.理論的な困難の一つは,原始ガス惑星周りの大局的な降着構造と,放射スペクトルの性質を決める衝撃波の微細構造の両方を解く必要性である.本稿では,このスケールギャップを克服するために我々が取った数値的なアプローチや,シミュレーションの結果明らかとなった動的な降着過程について紹介する.

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