「旧い秩序の自己調整的な性格が崩壊してしまったとき, 国家は二つの異った方法で介入することができる。『指導される経済』 (Directed Economy) は, その極端な版では全体主義国家の集権的計画と組織化された経済を意味する。一方, 『補整される経済』 (Compensated Economy) は, できるだけ私的イニシャティブと意思決定の権能を保持するが, 公共の行動を補整することによって民間の行動のバラソスをただす必要があるときには, 国家は……民間が行なうのとは逆のことを行なうことによって, 集団的誤謬を相殺することができる。」W. リップマン『自由の方法』1934年。
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