欧州議会の直接普通選挙が各国ごとに来年6月に挙行される。これはECの政治統合の進展のうえで画期的意義をもつことになろう。これにかんがみ、本報告は、ECの政治統合を沿革的にふりかえってみようとするものである。
(1) 政治統合の狭い意味と広い意味
(2) レジスタンスから「欧州運動」へ
(3) 欧州審議会と欧州石炭鉄鋼共同体・欧州防衛共同体・欧州(政治)共同体
(4) ジャン・モネのヨーロッパとドゴールのヨーロッパ(欧州経済共同体・原子力共同体とフーシェ・プラン)
(5) 欧州同盟へ向かって(ドゴール以後)
(6) 政治統合をめぐる諸思潮の総括
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