地域共生社会における医療・介護などの協働と連携に可能性について,公開情報から読み解くことを試みた。地域共生社会においては,医療・介護のみではなく,住民の生活を支える種々のプレーヤーの存在が不可欠であり,それぞれが役割分担をしながら活動をする必要がある。一方,これらの活動はそれぞれの営利に直結するものではなく,非営利の活動が原則であり,そのための手法としてバランスト・スコアカードの可能性に言及した。
日本国内には医師が診療を行っているにもかかわらず,薬局(薬剤師)が存在しない市町村が150以上も存在する。当社は2019年12月に沖縄県の南大東島に初の薬局を開局した。その事例を中心にへき地・離島での薬局薬剤師の重要性を報告する。
本稿はSDGsを取り入れたBSCについてベトレヘムの園病院の事例から検討している。BSCにSDGsを組み合わせることで病院のSDGs達成に向けた活動をステークホルダーに伝えることができる。このような取り組みは病院のレピュテーションを高める可能性がある。また,本稿はSDGsとBSCを組み合わせる利点および欠点を明らかにしたうえで,改善に向けた提案を行っている。
公益社団法人神奈川県病院薬剤師会ファーマシーマネジメント委員会では,病院薬剤部門の管理運営に資するマネジメントツールの一つとしてバランスト・スコアカードに注目し,その普及を目的とした病院薬剤師版BSCセミナーを開催してきた。これまで14回の開催は学会が推奨する集合型のSGD形式で行ってきたが,2020年度はコロナ禍をきっかけにWebアプリケーションを用いたオンライン形式とした。今回運営側の視点でオンラインセミナーの有用性について評価を行い,オンラインセミナーのメリット,デメリットの評価ならびに導入に際し留意すべき点について知見が得られたため報告する。
当薬局は在宅医療に特化した保険薬局として2021年8月2日に開局した。薬局開局時の事業戦略浸透を目的としたBSC活用事例について報告する。
当院は2018年度に医療バランスト・スコアカード(以下HBSC)を導入し,2年間継続した。2020年度の診療報酬改定を機にHBSCを再度作成した。2018年度版の振り返りで,目標達成への行動に医師の協力が少ないと考察されたため,2020年度版ではHBSC作成者に10名の医師を加えたところ,医師のより積極的な戦略策定への関与が見られた。
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