本論文では、離れたオフィスの俯瞰映像を入り口(ポータル)にすることで、映像や音から遠隔の同僚の存在を感じとり、様子をうかがって気軽に話しかけることを実現する「オフィスコミュニケーションポータル」を提案する。本システムは、(1)映像内人物の周囲へのコミュニケーションメニュー表示、(2)利用者のスマートフォンなどとも連携する容易なコミュニケーション、(3)コミュニケーション相手に関連付けられる情報閲覧、を提供する。さらに本システムの実現可能性を確認するほか、インタラクションや利用者からのフィードバックについて議論する。

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本稿では北欧で始まったフューチャーセンターを日本で運営する企業であるフューチャーセッションズの事例をとりあげ、テレワークに不可欠なオンラインの場の扱いと意味づけについて、組織への情報システムの導入を含めた様々なシステム環境の観点から考察した。対話の場のマネジメントを重視する同社が情報システムの観点では組織内の人間の情報システムを重視していることを指摘した上で、その人間や組織とITとの絡み合いの中で新たな知が生まれていく過程とそこでのファシリテータの重要性について明らかにした。

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働き方の多様化とフレキシブルワークやテレワークが進む中で、コワーキングスペースやビジネスラウンジ等の新しいワークスペースが台頭しはじめている。2012年渋谷ヒカリエにオープンしたクリエイティブ・ラウンジ・モヴ(MOV)は、個をべースとしたコミュニティ型のワークラウンジであるが、その背景や実態を紹介しながら、共創をベースとした次世代の働き方と場、そしてテレワークとの関わりを考察する。

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少子化による労働力不足が現実的になり、働いている人が子育てや介護を担う時代に、ひとりでも多くの人が働くことができ、また個々の状況に応じて働き続けるために、テレワークの必要性がさらに高まっている。そのテレワークをより広げるためには、企業に対し、テレワークが「福利厚生」「人材確保」だけでなく、「生産性の向上」のメリットを明確に打ち出すことに他ならない。そこで本稿では、テレワークを推し進めることが企業の「時間あたりの生産性」向上につながることと、それを実現するための「賃金システム」について解説する。

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Some literatures focusing on telework in China suggest that China-specific cultural and environmental factors impede the adoption and/or acceptance of telework as well as individual factors (Wang et al., 2004; Hsu & Chang, 2006; Long et al., 2013; Raghuram & Fang, 2013). However, all the researches only pay attention to the one-sided factors of either employees or management and there is no study combines the impeditive factors and theorizes them into mechanism. To theorize the mechanism hindering telework adoption from both employee and supervisor's point of view, this study adopted Grounded Theory Approach (GTA) to collect and analyze interview data from teleworkers and supervisors who are working in the organizations in China. The results show that the major hindering factors are social and cultural norms, lack of governmental supports, organizations' specific human resource management, personal working ideologies, and absence of regularization and popularization of telework. This study also suggests the relationships among factors and theory of the impeditive mechanism, and guides people in accepting and adopting telework at workplaces in China.

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