日本外傷学会雑誌
Online ISSN : 2188-0190
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早期公開論文
早期公開論文の4件中1~4を表示しています
  • 村田 宇謙, 河内 順, 澤村 直輝, 久米 菜央, 西田 智喜, 三宅 克典, 磯貝 尚子, 深井 隆太, 下山 ライ, 柏木 宏之, 篠 ...
    原稿種別: 症例報告
    論文ID: 34.1_03
    発行日: 2019/12/12
    [早期公開] 公開日: 2019/12/12
    ジャーナル フリー 早期公開

     腹部刺創に対してDamage control surgery (DCS) 後に膵頭十二指腸切除術 (PD) を行い救命した1例を経験したので報告する. 症例は44歳男性, 自身で腹部を刃渡り20cmの包丁で刺したまま救急搬送となった. 来院時Glasgow Coma Scale (GCS) 12, E3V4M5, 血圧60/40mmHg, 脈拍143回/分とショック状態で緊急手術となった. 包丁は胃, 横行結腸間膜, 十二指腸を貫通し, 右腎門部に達し, 拍動性の出血をきたしていた. また回腸末端にも損傷を認めた. ショックバイタルでありDCSの方針として右腎摘出, 腸管の仮閉鎖, ガーゼパッキング, 仮閉腹とした. 翌日再開腹し, 複雑性十二指腸損傷のため, PDを施行し術後40日目で自宅退院となった.

  • 犬飼 公一, 臼井 章浩, 天野 浩司, 薬師寺 秀明, 森田 正則, 中田 康城, 横田 順一朗
    原稿種別: 原著
    論文ID: 34.1_04
    発行日: 2019/12/12
    [早期公開] 公開日: 2019/12/12
    ジャーナル フリー 早期公開

     【目的】高齢者の腹部単独外傷では初診時にバイタルサインが保たれているにも関わらず, 相対的な脳血流量低下やせん妄により軽度の意識障害をきたす患者が存在する. そのような軽度意識障害の有無が, 院内死亡とどのような関連があるかを明らかにする. 【対象】JTDBを用いて, 2004年から2017年の期間に腹部単独外傷で登録された65歳以上の症例を対象とした. 鋭的損傷, 初診時に収縮期血圧が90mmHg未満, JCS 3以上の意識障害, 飲酒, 精神疾患・認知症の既往歴, ISS 9点未満の症例は除外した. 院内死亡を主要評価項目として軽度意識障害群と意識清明群を比較検討した. 【結果】解析対象は計266例で, 軽度意識障害群は54例, 意識清明群は212例であり, 院内死亡はそれぞれ12例と14例であった (RR 3.37). 院内死亡をアウトカムとした多変量解析では, 軽度意識障害でオッズ比3.26であった. 【結語】高齢者の腹部単独外傷患者では, 初療時の軽度意識障害と院内死亡に関連がみられた.

  • 佐藤 啓太, 浦城 淳二, 田村 佳久, 山内 洋介, 楠田 司
    原稿種別: 症例報告
    論文ID: 34.1_01
    発行日: 2020年
    [早期公開] 公開日: 2019/12/02
    ジャーナル フリー 早期公開

     症例は74歳女性. 交通外傷で受傷し当院に搬送された. 馬蹄腎の狭部から左側腎にかけての損傷及び明瞭な造影剤の血管外漏出像を認めたため, 緊急経カテーテル的動脈塞栓術を施行した. 通常の腎動脈に加えて複数の栄養血管を有しており, いずれも塞栓して止血を得た. 馬蹄腎は椎体前方に狭部を有し可動性が乏しいため, 体幹部前方からの外力と椎体との挟圧によって損傷を受けやすい可能性がある. また, 複数の栄養血管の存在や尿路系に破格を認めることがあり, 止血手技や入院後管理において十分注意する必要がある.

  • 木浪 陽
    原稿種別: 症例報告
    論文ID: 34.1_02
    発行日: 2020年
    [早期公開] 公開日: 2019/12/02
    ジャーナル フリー 早期公開

     15歳男性, 駐輪場の屋根から飛び降りて右足関節ピロン骨折 (AO43C3) 受傷, 同日緊急創外固定施行するが整復不能であった. 第3病日, 後外側進入で後果骨折部に介在していた長趾屈筋腱を整復し, 腓骨と後果の骨接合および内側に遊離していた関節面骨片摘出を行った. 第16病日, 前方骨皮質・関節面・内果の骨接合を施行した. その際脛腓間から関節内にかけて介在している後脛骨筋腱を認め, 後果固定を一度緩めて走行を整復した. これまでピロン骨折において, 後脛骨筋腱の走行が変化し脛腓間に介在し整復不能であったという報告はない. CTの条件の調節で腱介在の評価が可能であり, 整復不能例では軟部に注意して読影すべきである.

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