日本健康開発雑誌
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早期公開論文
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  • 宮川 哲弥, 早坂 信哉, 土田 夕紀, 安藤 茎子
    論文ID: 202647G01
    発行日: 2025/11/28
    [早期公開] 公開日: 2025/11/28
    ジャーナル フリー 早期公開

    抄録背景・目的 本研究は、子ども家庭支援センターに新規配属された職員(新卒含む)を対象とし、保護者対応を想定したバーチャルリアリティロールプレイ(Virtual Reality Role-Playing:以下、VRRP)研修を実施し、新版STAIによる主観指標及び心拍変動解析による生理指標を通して、VRRP研修の有効性について検討することを目的とした。

    方法 大田区・杉並区の子ども家庭支援センターに新規配属された相談員11名を対象に、全3回のVRRP研修を実施した。各回、前後に新版STAIを用いて不安度を比較し、VRRPを「実験前安静1分→実験約12分→実験後安静1分」の手順で2回行い、心拍数(HR)、交感神経指標(LF/HF)、副交感神経指標(HF)を測定し、心拍変動解析を行った。

    結果 新版STAIの分析では、VRRPの継続から、状態不安は1回目前の3.55±0.50から3回目後には2.36±0.98へと低下し、平均1.19ポイントの改善が認められた。心拍変動解析では、LF/HF値は全体的に実験中に上昇したが、回数を重ねるにつれ上昇幅が縮小した。2−2は2.38±2.85→4.21±1.81(差+1.83, p=0.005)、3−2は2.32±1.35→3.53±1.75(差+1.21, p=0.008)と生理的慣れが示唆された。

    考察 VRRPは新規配属職員に対して、繰り返し経験することにより不安度は改善され、生理指標においても心理的負担が少なく、訓練後平常に戻りやすいことが示唆された。さらに、これはオンラインでの研修が可能であり録画も簡単にできるため、復習やノウハウの蓄積の利便性があり、新人育成の新たな研修として期待される。

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