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運動障害
Online ISSN : 2758-7223
Print ISSN : 0917-5601
ISSN-L : 0917-5601
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20 巻 (2010)
2 号 p. 35-
1 号 p. 1-
20 巻, 1 号
選択された号の論文の4件中1~4を表示しています
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症例報告
多彩な神経筋症状と各種自己抗体を伴った 重症筋無力症の 1 成人例
後藤 啓五, 市川 由布子, 榎本 由華, 原 敬史, 藤掛 彰史, 福岡 敬晃, 丹羽 淳一, 泉 雅之, 岩瀬 敏, 中尾 直樹, 道勇 ...
2010 年 20 巻 1 号 p. 1-7
発行日: 2010年
公開日: 2023/04/17
DOI
https://doi.org/10.60212/jmdd.20.1_1
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要旨:45 歳男性,7 年前に重症筋無力症,浸潤性胸腺腫として加療され,経過観察中にインフルエンザ を契機に筋の twitching・発汗・下肢疼痛・尿閉・起立性低血圧などが相次いで出現.電気生理学的に 安静時のミオキミア放電と刺激誘発性複合反復電位(SIRD)を認め,血清学的に抗 VGKC 抗体が陽性で Issacs 症候群と考えられたが,経過中に不眠,パニック症状,尿中カテコラミン排泄増多,潜在性小腸 重積など多彩な症状を合併.抗GAD抗体,N type抗VGCC抗体,抗横紋筋抗体,抗AchR阻止抗体,抗 AchR 修飾抗体など多くの自己抗体が存在し,胸腺腫を中心とするまれな病態と考えられた.
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(1885K)
頭部 MRI にて視床,中脳黒質に異常を認め, パーキンソニズムを呈した日本脳炎の1例
塩谷 彩子, 石井 亜紀子, 織田 彰子, 大越 教夫 , 高崎 智彦, 玉岡 晃
2010 年 20 巻 1 号 p. 9-14
発行日: 2010年
公開日: 2023/04/17
DOI
https://doi.org/10.60212/jmdd.20.1_9
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要 旨:症 例 は 6 4 歳 男 性 . 日 本 脳 炎 予 防 接 種 歴 は 不 明 . 発 熱 , 意 識 障 害 を 主 訴 に 入 院 . 四 肢 筋 ト ー ヌ ス 亢 進 , 振戦,髄膜刺激徴候を認めた.髄液細胞数は上昇していたが各種培養は陰性.細菌性髄膜炎も考え抗生物質・ 抗真菌薬・抗ウイルス薬の投与を開始したが意識障害が急速に進行し人工呼吸管理を要した.日本脳炎 ウイルス抗体高力価のガンマグロブリン投与で改善した.その後パーキンソニズムが顕在化した.ペア血 清で日本脳炎ウイルス抗体価が有意に上昇し日本脳炎と診断した.発症 2 ヶ月後の MRI で特徴的な中脳 黒質,視床の T2 高信号域を認めた.日本脳炎は今後温暖化やワクチン接種率低下により増加する可能性 があり鑑別する必要があると考えられた.
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(1178K)
巨大 SEP を示した Stiff-person 症候群の 1 例
崎山 快夫, 栗原 明日香, 大塚 美恵子, 高嶋 浩一, 渡辺 珠美, 菅原 斉, 植木 彰
2010 年 20 巻 1 号 p. 15-20
発行日: 2010年
公開日: 2023/04/17
DOI
https://doi.org/10.60212/jmdd.20.1_15
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要旨:脳梗塞で緊急入院し tPA 静注療法施行した 70 歳女性.ジアゼパム休薬にて 10 年前からの下肢筋強 直が顕在化した.下肢体幹の筋硬直と間欠的な筋収縮が出現し,表面筋電図で下肢に持続性自発性の筋 放電と,拮抗筋の同期した筋収縮をみとめた.抗 GAD 抗体陽性で Stiff-person 症候群(SPS)と診断した. 体 性 感 覚 誘 発 電 位( S E P )で は 上 肢 は 正 常 で 下 肢 に 巨 大 S E P を 認 め た 点 が 特 徴 だ っ た . ジ ア ゼ パ ム で 筋 強 直,巨大 SEP とも改善し退院した.SPS の大脳皮質起源についてはまだよく分かっていないが本例の下 肢“stiffness”の一部には皮質運動野の興奮性亢進が関与している可能性があった.
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(1379K)
短報
一過性脳梁膨大部病変を呈した軽症無菌性髄膜炎の 1 例
小國 英一, 浜野 由花子, 渡邉 俊司, 寺澤 富久恵, 関 義元, 関 昇子, 植草 義史
2010 年 20 巻 1 号 p. 21-24
発行日: 2010年
公開日: 2023/04/17
DOI
https://doi.org/10.60212/jmdd.20.1_21
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要旨:1 日以内に自然回復した構音障害と頭痛で発症した軽症無菌性髄膜炎の 34 歳男性例を報告した. 発症日に実施した頭部 MRI にて,脳梁膨大部に限局する卵円形の拡散・T2 強調像で高信号を呈する病巣 を検出した.この病巣は,髄液細胞増多と脳圧上昇が持続する発症 19 日目の MRI では消失した.臨床症状, MRI 画像の特徴,消長の経時変化から,一過性脳梁膨大部病変と診断した.本例の病巣は,髄液の炎症 所見と脳圧の正常化以前に消失しており,血清ならびに髄液 IgG 値の低下より免疫反応が関与する可能 性から,その成因には,髄膜炎の実質への波及ではなく,脳梁形成過程で発現する特異物質を標的とす る免疫反応が関与する可能性を推察した.
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