Journal of Pesticide Science
Online ISSN : 1349-0923
Print ISSN : 1348-589X
早期公開論文
早期公開論文の7件中1~7を表示しています
  • Moselhy Said Salama, Razvi Syed Shoeb, ALshibili Fawzia A., Kuerban Ab ...
    論文ID: D17-091
    発行日: 2018年
    [早期公開] 公開日: 2018/07/07
    ジャーナル フリー 早期公開
    糖尿病ラットの網膜におけるタンパク質のグリコシル化に対するm-クマル酸の阻害効果を検討した.雄ラットをグループI(正常対照)とグループII(糖尿病区)に分けた.グループIIをさらにIIa(糖尿病ラットでの対照区)とIIb(m-クマル酸150 mg/kg/dayを経口投与),IIc(m-クマル酸を300 mg/kg/dayを経口投与),IId(陽性対照区:インスリン10 units/kg/dayを投与(投与法注射?))に分けた.この処理を6週間続けて得られた結果から,m-クマル酸がグルコースおよび糖化ヘモグロビンレベルを低下させ,グルコースに由来する糖化生成物の形成を減少させることが示唆された.したがって,m-クマル酸は高血糖,および抗酸化活性の有害な影響から組織を保護した.結論として,m-クマル酸は,糖尿病モデルにおける網膜症の発症および進行の予防薬の候補になると考えられる.
  • 蛭田 江美香, 相澤 美里, 中野 昭雄, 園田 昌司
    論文ID: D18-007
    発行日: 2018年
    [早期公開] 公開日: 2018/06/28
    ジャーナル フリー 早期公開
    スピノサド抵抗性のヒラズハナアザミウマ系統を実験室内で確立した.抵抗性系統のLC50値は1398.7 mg/Lであった.そのLC50値は最も感受性の高い系統の約280倍であった.共力剤を用いた生物検定により,チトクロームP450,グルタチオン S-トランスフェラーゼ,カルボキシルエステラーゼなどの解毒分解酵素は抵抗性に関与していないことが示唆された.抵抗性系統ではニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)α6サブユニットの275番目のアミノ酸グリシンがバリンに変異していた.これらの結果は,ヒラズハナアザミウマのスピノサド抵抗性はnAChRの感受性の低下によってもたらされることを示唆している.
  • 伊藤 晋作, 山上 大智, 浅見 忠男
    論文ID: D18-013
    発行日: 2018年
    [早期公開] 公開日: 2018/06/28
    ジャーナル フリー 早期公開
    ストリゴラクトン(SL)は植物の生長において様々な働きをする植物ホルモンである.特にイネにおいてSL生合成変異体は分けつ数の増加と半矮性形質を示し,SL処理によりその形態異常が回復する.ここで,我々はSL生合成及びシグナル伝達変異体におけるジベレリン(GA)の効果を検討した.SL変異体へのGA処理は枝分れ過剰形態を回復した一方で,GAへの感受性が野生型株とSL生合成変異体で異なっていた.
  • 元木 裕, 岩船 敬, 清家 伸康, 稲生 圭哉, 並木 小百合
    論文ID: D18-015
    発行日: 2018年
    [早期公開] 公開日: 2018/06/28
    ジャーナル フリー 早期公開
    日本の黒ボク土を用いて,バッチ法および遠心法により測定された10種類の農薬の土壌吸着係数(Kd)を比較した.両手法で測定されたKd値は,時間とともに上昇したが,試験期間を通してバッチ法で求めたKd値が遠心法で求めたKd値よりも大きい傾向にあった.両手法で求めたKd値間の差は,土壌溶液中における農薬濃度推定に影響を及ぼし,バッチ法によるKdに基づく推定結果は,実測値を過小評価する傾向にあった.
  • 志野 真実子, 濱田 崇宏, 重松 由夫, 平瀬 寒月, 番場 伸一
    論文ID: D18-008
    発行日: 2018年
    [早期公開] 公開日: 2018/06/26
    ジャーナル フリー 早期公開
    新規水稲用除草剤シクロピリモレートの作用機構を解析した.シロイヌナズナをシクロピリモレートで処理すると白化症状が見られ,プラストキノンの減少に伴ってホモゲンチジン酸が顕著に蓄積した.また,植物中で代謝物のデスモルフォリノカルボニルシクロピリモレート(DMC)が検出された.このことから,シクロピリモレートまたはDMCが,プラストキノン生合成経路で4-ヒドロキシフェニルピルビン酸ジオキシゲナーゼの下流で働くホモゲンチジン酸ソラネシルトランスフェラーゼ(HST)活性を阻害すると予想された.そこで,シロイヌナズナのHSTを用いてin vitro試験を行ったところ,シクロピリモレートは弱いHST阻害活性を,DMCは強いHST阻害活性を有していることが明らかとなった.さらに,DMC類縁体のHST阻害活性と白化活性には正の相関が認められた.以上の結果は,シクロピリモレートおよびDMCの作用点はHSTであり,本剤は商用利用される除草剤における新規作用機作をもつことを示している.
  • Pushpendra Koli, Nitish Rattan Bhardwaj
    論文ID: D18-004
    発行日: 2018年
    [早期公開] 公開日: 2018/06/23
    ジャーナル フリー 早期公開
    インドの家畜頭数は莫大で,ほとんどの家畜所有者(99%)は伝統的な畜産方法に従い,農薬を使用していない牧草地で家畜,特に小型の反芻動物の飼育を行っている.飼料作物の栽培のため,いくつかの農薬がインドで使用されているが,その使用に関しては穀物やその他の関連農作物の知識に基づいているだけで,飼料作物に対する農薬使用についての認証データはない.カナダ,イギリス,イスラエル,およびその他のヨーロッパ諸国では飼料作物用に農薬登録が行われている.インドでは栽培可能な穀物,園芸作物,換金作物などに農薬が登録されているが,飼料作物に対する農薬の登録制度やガイドラインはない.したがって,それらの設定に必要な措置を講じる必要がある.この総説では,インドの飼料作物における農薬の使用とその現状について述べる.
  • Tian Man-qing, Jiang Kai, Takahashi Ikuo, Li Guo-dong
    論文ID: D18-003
    発行日: 2018年
    [早期公開] 公開日: 2018/04/06
    ジャーナル フリー 早期公開
    ストリゴラクトン(SL)はセスキテルペン型ラクトンで,シュート分枝,側根形成および根毛伸長などの植物の成長および分化を調節する植物ホルモンである.近年,SLは葉の老化を促進することが報告されているが,それは糖シグナルによっても制御される.本研究では,竹葉の切片を用いて葉の老化を観察し,明条件ではなく,むしろ暗条件で,SLが葉の老化を促進するとともに細胞死を引き起こすことを確認した.さらに,糖を同時に処理すると,暗所でのSL誘導性の葉の老化や細胞死が抑制されることがわかった.このことから,葉の老化を制御するSLと糖シグナル間クロストークの存在が示唆された.
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