日本慢性看護学会誌
Online ISSN : 2435-7782
Print ISSN : 1882-2061
早期公開論文
早期公開論文の2件中1~2を表示しています
  • 古庄 夏香, 松本 智晴, 粟野 秀慈, 岩﨑 正則, 前田 ひとみ
    原稿種別: 原著論文
    論文ID: 202418002
    発行日: 2024年
    [早期公開] 公開日: 2024/04/25
    ジャーナル フリー 早期公開
    目的:本研究者らが口腔乾燥改善を目的として開発した血液透析患者に対する外来透析時の口腔ケアプログラムによる効果を,口腔乾燥関連因子に加えて,口腔細菌数,栄養関連因子によって評価することである.
    方法:外来透析中の18歳以上で透析導入から3か月以上経過し,認知機能低下のない者を対象に本研究者らが開発した口腔ケアプログラムを3か月間実施した.口腔内関連データ,栄養関連データは,ウイルコクソンの符号順位検定で介入前後を比較,口腔ケアによる変化の自覚はインタビュー調査をし内容分析を行った.
    結果:対象者は26 名,平均年齢は65.3 ± 13.7歳,平均透析歴は12.0 ± 11.0年であった.口腔細菌数は介入後は有意に減少し,総タンパク値は上昇した.また,対象者は口腔内の衛生状態,出血や炎症,口腔乾燥の改善を自覚し,水分摂取量の減少や食事のしやすさを感じていた.
    結論:本プログラムによる外来透析時の口腔ケアは透析患者の口腔乾燥感の改善,口腔細菌数の減少,総タンパク値改善への効果があることが示された.
  • 二十軒 温美
    原稿種別: 原著論文
    論文ID: 202418001
    発行日: 2024年
    [早期公開] 公開日: 2024/01/31
    ジャーナル フリー 早期公開
    目的:NAFLD患者の健康管理におけるセルフケアの継続に必要な要因を明らかにする.
    方法:セルフケアの継続ができているNAFLD患者を対象に半構成的面接を行った.質的帰納的分析を行い,コード,サブカテゴリー,カテゴリーを抽出した.
    結果:A市1か所のクリニックに通院している患者12名を対象にインタビューを行い,6カテゴリー【健康管理を行わないことを問題視する】【健康管理が有意義であることを納得する】【健康管理に対する手応えを持つ】【自身に合う健康管理を行うための方法に気づく】【健康管理を行うための人間関係をつくる】【自身の行動変容のための健康管理が習慣化できる】と14サブカテゴリーが抽出された.
    結論:NAFLD患者のセルフケアの継続には,健康管理の現状を問題視し,健康管理を有意義と感じ,自身に合った健康管理の方法に気づけることが必要であり,サポートしてくれる人間関係が関連すると示唆された.
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