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九州歯科学会雑誌
Online ISSN : 1880-8719
Print ISSN : 0368-6833
ISSN-L : 0368-6833
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九州歯科学会雑誌75巻抄録号(2021年第80回九州歯科学会総会・学術大会)
公開日: 2025/03/10 更新日: 2025/03/10
6件中1~6件の論文を表示しています
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九州歯科学会雑誌75巻抄録号(2021年第80回九州歯科学会総会・学術大会)
75 巻 (2021) p. s1 公開日: 2025/03/10
第80回九州歯科学会総会・学術大会(2021)特別講演:顎骨のコラーゲンの特徴とそれが意味すること
松浦 尚志
骨は生涯を通してリモデリングする。リモデリングの細胞学的および生化学的な機序は、 頭蓋骨、長管骨、顎骨など、その部位によって小さな、しかし重要な差異がある。顎骨と 長管骨には、発生学的由来、間葉系幹細胞の骨形成能、骨代謝回転のスピードなどに違い がある。骨基質の構造形成の中核を担うコラーゲンは、それぞれの骨の強度の決定に寄与 している。骨基質中に占めるコラーゲンの量はもちろん重要だが、むしろコラーゲンの質 を表す、コラーゲンの翻訳後修飾の結果である、コラーゲン分子間の架橋形成とコラーゲ ン分子のリジン残基の特異的な水酸化の程度が骨強度の決定に欠かせない因子である。長 管骨と比較すると、下顎骨は基質中に占めるコラーゲンの量が多く、コラーゲン分子間架 橋の成熟型が少なく、リジン残基の特異的な水酸化の程度が小さい。この長管骨と比較し た下顎骨の傾向は、骨粗鬆症の骨と比較した正常な骨が示す傾向に類似している。下顎骨 のコラーゲンが示すコラーゲン分子間架橋の未熟型の占める割合が高いことは、骨基質が 脆いわけではなく、骨が柔軟であり、骨基質が分解されやすいことを示しており、代謝回 転の速さを現わしている。下顎骨のコラーゲンが示す、若いコラーゲン線維が多いことは、 骨が力学的ストレスに柔軟に対応できる性質を示しており、咀嚼や噛みしめによって生じ る多方向のコンスタントな力を支え続ける下顎骨にとって、適した性状のコラーゲン線維 を有していることを示す。 この力学的に有利と考えられる下顎骨のコラーゲンでも、骨粗鬆症になると、力学的に 不利な性状を呈する。骨基質中のコラーゲン量は減少し、成熟型の数は変わらないものの、 コラーゲン分子間架橋の未熟型の数が減少する。コラーゲンのリジン残基の特異的な水酸 化の程度は大きくなり、それに付随してコラーゲン線維が細くなり、骨基質中のコラーゲ ン量の減少は、このコラーゲン線維の狭小化によって起こる現象である。このように、コ ラーゲンの翻訳後修飾に関わる因子は、顎骨の骨質決定に重要な因子であり、歯やインプ ラントの喪失、歯槽骨の吸収のスピードなどの患者の固有な顎骨の変化に骨質が関与する 可能性を追求する上で、重要な因子になりうる。
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75 巻 (2021) p. s2 公開日: 2025/03/10
第80回九州歯科学会総会・学術大会(2021)シンポジウム「一般歯科医療における歯科麻酔科の役割」
渡邉 誠之
今回、歴史ある第80回九州歯科学会総会・学術大会のシンポジウムを担当させていた だいた九州歯科大学歯科侵襲制御学分野(歯科麻酔科・ペインクリニック)の渡邉誠之です。 昨年度コロナ禍のために延期され、また今回も誌上シンポジウムとなり、臨床の場での実 際の声やお尋ねが聞けないのが残念です。シンポジウム後にメールのやり取りなどで討議 が活発になれば幸いです。 さて、会員の皆様方には歯科麻酔科はやや遠い存在かもしれません。 歯科麻酔医と言えば歯科治療ができないのに大学病院で手術の時だけ大きい顔をする歯 科医師であるとか抜歯後の神経障害や訳の分からない痛みに対処するところ等、あまり心 地よい記憶のない診療科だと思います。 もちろん歯科麻酔科は手術の麻酔が主たる領域ですが、それだけではなくいろいろな領 域にかかわっています。今回、歯科麻酔科が関与する仕事をよく知っていただき、もしか したら少しは利用価値があるのではと思っていただくためにこのシンポジウムを企画しま した。 今回、お呼びしたシンポジストの方々は実際に臨床に長けた先生方です。まずは九州大 学大学院歯科麻酔学分野 坂本英治先生(主に神経障害や痛みとのかかわり)、北九州市立 総合療育センター歯科 吉田篤哉先生(障害者歯科とのかかわり)、九州歯科大学口腔機能 発達分野 渡辺幸嗣先生(小児歯科とのかかわり)について御講演をいただきます。それぞ れの立場でのご意見を是非とも多くの方に知っていただきたいと思います。しかし、シン ポジストのご講演内容の詳細を存じ上げていないため、聴衆の先生方はどのように思われ るかわかりません。少し不安ですが、皆様方のお役に立てることを願っています。 現在、九州歯科大学附属病院では歯科麻酔科外来およびあんしん科(障害者歯科)の収益 の合算が手術の麻酔収益とほぼ同等までになっております。また、収益以上にもその存在 理由や社会的役割が増してきております。今後、歯科麻酔科は手術の麻酔以外にも多くの 領域にかかわっていき、歯科医療の安全・質の向上に少しでも貢献できれば良いと思って おります。もっと歯科麻酔科を利用していただければ幸いです。
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75 巻 (2021) p. s3 公開日: 2025/03/10
第80回九州歯科学会総会・学術大会(2021)シンポジウム「一般歯科医療における歯科麻酔科の役割」:歯科における麻酔学
坂本 英治
私は歯科麻酔学に足を踏み込んで25年になる。ほんのちょっと勉強のつもりが、すっか り一生の仕事になっている。当時、先代教授の仲西修先生はこうおっしゃっていた。 `歯科医師が麻酔をする意味を考えなさい` その答えを模索する25年だったように思うがまだそれはよくわからない。 九州歯科大学歯科麻酔学(現侵襲制御学)講座は昭和53年(1978年)に開設された。全国の歯 学部・歯科大学において12番目だそうである。歯科麻酔は、口腔外科手術における侵襲制 御の必要性から生まれた分野であり、それは外科から麻酔科が派生した経緯と同じである。 従って、手術室での口腔外科の手術麻酔を円滑に行うことを目標としている。 初代教授の西正勝先生は`人がやらないことをやりなさい`と医局員に述べておられた。 西先生の薫陶下に、当時の先輩医局員の方々は、麻酔の知識と技術を活かして、人がや らない臨床へ挑戦されていた。それは手術室にとどまらず、外来へと活躍の場が広がって いった。関東逓信病院(現NTT東日本病院)の初代部長若杉文吉先生は`麻酔科に手術室以 外にも活躍の場があればたくさんの人に興味を持ってもらえるという思いからペインクリ ニック外来が生まれた`とその著書にあった。その思いに似ているような気がする。仲西 先生は `歯科麻酔学の面白さは外来にある`ともおっしゃっていた。 歯科麻酔学の外来業務のひとつがその疼痛学である。現日本大学歯学部教授今村佳樹先 生が関東逓信病院の研修をされて以来、九州歯科大学侵襲制御学外来はあらゆる面で全国 有数の施設となり現在に至っている。 医学は整形外科、内科、婦人科、耳鼻科のように部位別、臓器別の枠組みでその担当領 域が分けられている。必然的に部位別、臓器別では漏れてしまう隙間が生じてしまう。一方、 麻酔学、疼痛学はそのくくりを超えて全身を対象とする。疼痛学に至っては、心まで対象 にすることもある。隙間にある疾患では適切な治療機会に恵まれず悩む患者も存在する。 そんな患者に誰かが架け橋になっていく必要が生まれる。 歯科医師が麻酔学や疼痛学をする意味とは、医療と医療の架け橋でではないかと思うに 至っている。麻酔学や疼痛学の知識を持って、医科と歯科をつなぐような、一般歯科では 治らない非歯原性歯痛への医療の提供である。医療の枠組みで生じる隙間を埋めるような 医療を提供することではないかと今は考える。これまで経験した症例を供覧しながら、歯 科麻酔学、疼痛学のあり方を考えてみたい。
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75 巻 (2021) p. s4 公開日: 2025/03/10
第80回九州歯科学会総会・学術大会(2021)シンポジウム「一般歯科医療における歯科麻酔科の役割」:私と歯科麻酔-歯科麻酔の可能性-
吉田 篤哉
私が歯科麻酔に関わるようになって25年以上が過ぎました。九州大学に歯科麻酔科が新 設されたのが平成元年でしたが、その初代教授になられた池本清海先生は、私の大学院で の電気生理学の指導教官でした。私は大学院終了後池本教授からのお誘いで歯科麻酔科人 生が始まりました。平成6年のことでした。当時の歯科麻酔科は主に口腔外科の手術の全 身麻酔を担当していました。ちょうど時期を同じくしてプロポフォールが日本で広く使用 されるようになり、歯科独特の静脈内鎮静法が確立されていく時期でもありました。その 後歯科麻酔科は口腔領域の手術管理を中心に、ペインクリニックを主とした外来診療、そ して小児歯科と連携して障害児者の全身麻酔下及び有病者の鎮静法下での歯科診療と携わ る領域が広くなっていき、それに伴って講座となりました。その直後、平成13年に九州大 学が歯科麻酔学会総会を主催することになり、私のもう一人のお師匠様である緒方克也先 生とお会いすることとなりました。総会を主催して歯科麻酔に関して一気に視野が広がっ た気がします。大学を離れ、開業された歯科麻酔の先生が歯科麻酔に関わり続ける大変さ や努力、工夫を、そして緒方先生から障がい者歯科という新しい世界を見せていただきま した。我々を取り巻く環境は時代の流れとともに変化し、歯科麻酔医がそれまで行ってき た医療行為に次々に制限が出始めた、ちょうどその端境期の真っ只中に身を置いて、歯科 麻酔医って何だろうと自分の立ち位置について考えさせられる事が多くなっていきまし た。そんな折、2009年九州大学病院が大規模な建て替えを行った際、歯科麻酔科外来で行 える日帰り全身麻酔、外来小手術の鎮静法を視野に入れ、小児歯科や特殊歯科部門と連携 して日帰り全身麻酔を立ち上げました。さらに歯科麻酔科外来で口腔外科、インプラント 科の埋入手術をモニター装着下で、あるいは鎮静法下で行えるようにコーディネートしま した。2011年、最後の挑戦と位置付けて大学を離れ、宮崎歯科福祉歯科センターに身を置 きました。仕事の中心は障害児者の全身管理でしたが、それと同時に在宅訪問診療に興味 を持ちました。患者さんの口腔ケアや義歯調整などを、モニターを持参して循環、呼吸状 態を管理しながら行うことにより、ケアを行う歯科医や衛生士からも付き添いの方からも、 何より在宅の患者さんご本人から安心できると言っていただきました。在宅診療を推し進 めるに従って高齢者、認知症患者の占める割合が多くなっていきました。その方々の多く が直面している問題が摂食嚥下障害でした。その評価の一つとして嚥下内視鏡検査があり ますが、ファイバースコープ挿管の経験からその検査を担当するようになり、それをきっ かけに摂食嚥下障害、機能訓練に関してずいぶん勉強をさせていただきました。また、平 成25年度に保険点数の改正があり、医科でガン等の周術期口腔管理に重点が置かれるよう になって、宮崎市内の病院と連携し、術前の口腔内審査と処置、術直後のICUでの口腔ケア、 さらには退院後の定期的口腔ケアを行うようになり、術後の誤嚥性肺炎の予防に取り組み ました。その際にも歯科麻酔科で経験して来た症例や全身管理や周術期管理の知識がその まま生かされたのではないかと僅かながら自負しております。そうして4年を宮崎で過ご し、6年前に地元福岡県の北九州市立総合療育センターに拠点を移しました。ここでは主 に重度心身障害者や精神発達障害の診断がつくかつかないかのボーダーにいる3~5歳 児、そしてその他の各種障がいを持った患児者の全身管理を担当しています。私の歯科麻 酔医としてのこれらの体験をもとに、自分が感じる歯科麻酔医の可能性について私見を述 べたいと思います。
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75 巻 (2021) p. s5 公開日: 2025/03/10
第80回九州歯科学会総会・学術大会(2021)シンポジウム「一般歯科医療における歯科麻酔科の役割」:小児歯科臨床と歯科麻酔科との関わり-小児歯科医が全身麻酔下歯科治療を依頼するとき-
渡辺 幸嗣
九州歯科大学附属病院小児歯科を受診する患児には、様々な背景から多数歯の齲蝕を有 する者が居る。そのような患児には高い頻度で歯科治療に対する不適応行動がみられる。 その理由は様々であるが、概ね①低年齢あるいは知的能力障害のため、意思疎通ができな い場合、②自閉スペクトラム症や注意欠如・多動症等を有する患児の場合、③保護者や周 囲の大人等により、「歯科治療は痛い、怖い」という固定観念を植え付けられている場合、 ④患児自身が歯科治療を通じて恐怖体験あるいは痛い思いを経験したことがある場合、等 が考えられる。いずれの場合も、歯科治療の緊急性が高く、歯科治療に適応行動が取れる 見込みが低い場合には、全身麻酔下歯科治療が選択肢として検討されるが、歯科治療の緊 急性が比較的高くなく、かつ患児の知的レベルが3 ~ 4歳相当以上の場合には、小児歯科 医は、まず患児の状況に応じて様々な対応を行う。 ①低年齢あるいは知的能力障害のため、意思疎通ができない場合には、歯科麻酔科に依 頼して全身麻酔下歯科治療を行う。また、②自閉スペクトラム症や注意欠如・多動症等を 有する患児の場合、自閉スペクトラム症の患児に対しては、視覚支援を用いながら構造化 を行う。構造化とは、患児がどこで、何を、どの順番で、どれくらいの時間をかけて行う のかといった情報を明確にする方法である。また、行動療法としては、レスポンデント条 件づけ、系統的脱感作、オペラント条件づけ、応用行動分析等を行う。また、注意欠如・ 多動症の患児に対しては、オペラント条件づけにおける正の強化、タイムアウト、トーク ンエコノミー、レスポンスコスト等を行うが、低年齢児の注意欠如・多動症の患児の場合 には全身麻酔下歯科治療が適応となることが多い。③保護者や周囲の大人等により、「歯 科治療は痛い、怖い」という固定観念を植え付けられている場合、および④患児自身が歯 科治療を通じて恐怖体験あるいは痛い思いを経験したことがある場合には、患児と意思疎 通ができる場合には、行動療法が第一選択となる。行動療法には、不安軽減法として、レ スポンデント条件づけ、リラクセーション、エクスポージャー(系統的脱感作、フラッディ ング)、行動形成法として、オペラント条件づけ、応用行動分析、トークンエコノミー、 レスポンスコスト、タイムアウト、シェイピング、観察学習として、モデリングがある。 しかしながら、これらが奏功しない場合には、全身麻酔下歯科治療を検討する。 九州歯科大学附属病院小児歯科では、構造化や行動療法等が奏功しないため近医歯科よ り紹介される患児が多く、歯科麻酔科との連携は非常に重要である。
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75 巻 (2021) p. s7-s46 公開日: 2025/03/10
第80回九州歯科学会総会・学術大会(2021):一般講演
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