1977年1月以来, 「動物の運動のセミナー」を月例的に日本大学理工学部で開いておりましたが, 一応所期の目的が達せられましたので, 1978年3月の第13回で打切ることになりました。毎回の講師の所属は動物学, 生物学, 水産学, 航空力学, 機械工学, 流体力学, 物理学などの広い分野にわたり, 特色のある興味深い話題が提供されました。その上互いに共通の場が見いだされ, 情報交換の役割も果されたように思います。なおこのセミナーの期間中に, 日本大学の招聘によるSir James Lighthill教授の特別講義「動物の推進の理論」が行われたことは, 関係者の記憶に新しいことでありましょう。セミナーの内容は, 一般に興味の持たれることと思いますので, 特に講師の承認を得て, その要旨を本誌に紹介することにいたしました。この機会に講師ならびに参加者の寄せられた友誼に感謝し, あわせてこの分野の学問の将来の発展を祈念したいと思います。
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