沖縄工業高等専門学校紀要
Online ISSN : 2435-2136
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選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
  • 三宮 一宰
    2022 年 16 巻 p. 1-10
    発行日: 2022/08/31
    公開日: 2022/10/03
    研究報告書・技術報告書 フリー
    我々の食料確保の歴史は、初期 Homo sapiens の狩猟採集から始まった。この頃は、現在我々が享受している飽食とはほど遠かったことだろう。その後の我々の食料確保の歴史には、いくつかの大きな節目があった。農業の発明、気候災害、作物病、民主主義、市場経済、産業革命、戦争、いずれも我々の食に非常に大きな影響を与えた。我々は、歴史の中で、何度となく食料不足となり、その度に食料を確保してきた。1960 年代の「緑の 革命」は、過去最大級の技術革新であった。我々は今でも、この方法で食料を確保している。しかし現在、緑の革命の恩恵は徐々に薄れてきており、今日の世界飢餓人口は 8 億人を超える。我々は、現代の新しいリスク、人口増加・農地破壊・地球温暖化に直面している。我々にはもう一度、緑の革命が必要なのである。その試みとして、遺伝子組換えによる分子育種が早急に進められている。しかしながら、この方法では人口増加に対して全く間に合わない、と計算されてしまう。筆者は、作物にケイ酸を供給する新しい肥料により、この問題にあたることとした。
  • 首里・那覇を例にして
    崎原 正志
    2022 年 16 巻 p. 11-29
    発行日: 2022/08/31
    公開日: 2022/10/03
    研究報告書・技術報告書 フリー
    首里・那覇を例にして、沖縄語の「品詞」および「文の部分」に関して、主に「名詞・動詞・形容詞・副詞」が表す「修飾語」および「規定語」の記述を行う。村木新次郎(2012)『日本語の品詞体系とその周辺』に従えば、品詞は、「文の材料としての単語の語彙=文法的な特徴による分類」であり(p.51)、文の部分とは、「当該の文を構成している要素」で、「1つの単語が文の部分になることもあるが、単語の結合体が文の部分となることもある」(pp.50-51)。これらの定義を基に、鈴木重幸(1972)『日本語文法・形態論』も参照し、これらふたつの先行研究の共通点や相違点などの比較・分析を行いながら、日本語の品詞体系とその周辺、および文の部分について再確認する。また、琉球諸語の品詞体系については、下地理則(2018)『南琉球宮古語伊良部島方言』を参照し、全体の整理を行った後、先述の村木(2012)にしたがって、沖縄語の品詞および文の部分について記述する。
  • 渡邊 謙太
    2022 年 16 巻 p. 31-45
    発行日: 2022/08/31
    公開日: 2022/10/03
    研究報告書・技術報告書 フリー
    異型花柱性は、被子植物に見られる性的多型で、長花柱花と短花柱花からなる二型花柱性と、それに中花柱花を加えた三型花柱性が知られている。花のタイプは遺伝型により決まり、一般に同じタイプの個体間の受粉では、種子を作らない(同型花不和合性)。そのため繁殖は送粉者(花粉の媒介者)に強く依存している。このような複雑な性表現である異型花柱性は、自殖を防ぎ、他殖を促進する植物の工夫と考えられている。チャールズ・ダーウィンによる1862 年の論文「On the two forms, or dimorphic condition,in the species of Primula, and on their remarkable sexual relations」以来160 年もの間、多くの研究者がこの現象を研究してきたが、今なお未解決の問題が多く残されている。  本総説では、まず異型花柱性について基本的な情報を解説し、続いてこれまで世界で展開されてきた異型花柱性に関連する研究テーマについて整理して紹介した。さらに、日本の在来植物を対象とした異型花柱性研究の文献についてシステマティック・レビューを行い、対象分類群の年代による変化や地理的傾向を示した。最後に日本の在来植物を対象とした異型花柱性に関する研究の主要なテーマになると考えられる異型花柱性の「適応的意義と維持」と「進化的崩壊」について、今後の研究課題を検討した。  南北に広がる島嶼国日本では、冷温帯から亜熱帯までの気候があり、一つの植物種が地域によって異なる送粉者と共生関係を結んでいる例もあり、繁殖生態や花形態の地域間比較等、今後も様々な研究の展開が考えられる。
  • 森澤 征一郎
    2022 年 16 巻 p. 47-60
    発行日: 2022/08/31
    公開日: 2022/10/03
    研究報告書・技術報告書 フリー
    本研究では,220 席級旅客機への搭載を想定した前進翼に関して,翼平面形状のパラメトリックスタディと遺伝的アルゴリズムによる空力最適化を実施した.その結果,双方ともセミスパン長が大きくなるほど空力性能が向上し,同様の空力性能及び空力最適形状が得られた.一方で,内翼と外翼の前進角の変化やキンク位置での翼弦長は,空力性能に大きな影響を与えない.しかし,セミスパン長と外翼前進角が大きくなると衝撃波失速が生じ,空力性能は悪化するため,空力最適形状は基本形状とは大きく異なるものとなった.また内翼と外翼の空力性能への寄与を比較すると,外翼の寄与が極めて大きいことがわかった.
  • 森澤 征一郎
    2022 年 16 巻 p. 61-72
    発行日: 2022/08/31
    公開日: 2022/10/04
    研究報告書・技術報告書 フリー
    In this study, to acquire design guidelines for future aerodynamic wingtip design with a wing grid, the aerodynamic coefficients of a planar wing with a wing grid and a rectangular wing, employing CRM.65.airfoil, at low- and high-Mach number conditions are compared using numerical simulation. As the result, the planar wing with a wing grid generates the extra induced-drag coefficient when the lift coefficient is the same. This is because the wingtip vortices of the wing grid occur, and the pressure coefficient on the first wingtip becomes especially smaller. Therefore, there is no advantage in these conditions with a wing grid when no proper dihedral angle or twist angle is set.
  • 木村 和雄
    2022 年 16 巻 p. 73-83
    発行日: 2022/08/31
    公開日: 2022/10/03
    研究報告書・技術報告書 フリー
    地震学的には不明な点が多い琉球弧中央部について、琉球国史『球陽』の読解からその地殻変動像の復元を試みた。その結果、対象地域では18世紀後半に巨大地震が続発していたことが示唆された。1768年の地震では、地盤の強固な首里で建造物や陵墓などが損壊し、時の尚穆王が王殿からの退避を余儀なくされたほか、慶良間諸島の座間味島では津波による家屋流失の後、旧阿佐村が移転を強いられるなど、大きな被害を生じた。いわゆる八重山津波として知られる1771年の震災では、沖縄島、慶良間諸島、久米島で先島より強い地震動が表現されており、那覇にも強度1程度の津波が到達していた。また西表島では余震または誘発された地震による液状化が起きている。1791年には津波地震と思われる、地震動の記述を欠いた大規模な潮位変化が沖縄島内各地で記録された。特に中城湾に面した与那原では津波の高さが10mを超えたとされる。これらの地震・津波は、その現象の強さと空間的広がりから、プレート境界を震源とするM8 級かそれ以上の巨大地震によって引き起こされた可能性が高い。また、それらの地異が集中した期間の前後約100年間には、匹敵する地震・近地津波の記述が無いことから、琉球海溝では巨大地震が続発する数十年の活動期と百年スケールの静穏期とが繰り返されていると考えられる。
  • Blackboard Learn やMicrosoft Teams に頼らない実施方法
    松露 真
    2022 年 16 巻 p. 85-90
    発行日: 2022/08/31
    公開日: 2022/10/03
    研究報告書・技術報告書 フリー
    オンラインでの学校説明会やオンラインでのオープンキャンパスにおける「受験対策講座」を念頭に、学外の人(沖縄工業高等専門学校に所属していない人)向けに、より簡単でよりセキュアな遠隔授業を実施する方法について考察した。今回その結果として大きく分けて4 種類の方法を挙げた。合わせて、4種類の方法の利点と欠点なども述べた。
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