これまで一様密度勾配の成層流体中のpoint sinkあるいは取水円筒のスリットへの流れの理論を発表してきた。この理論によれば, modified densimetric Froude numberG=Q/{2π√gbd
3} がある第1の限界値以下になるとき層分離現象が生じ, 上層 (あるいは) 下層取水が可能になり, さらにGの値が小さくなり第2の限界値以下になれば, 中間層取水が可能であることが示された。本研究はこうした現象の水理条件を検証するために行なった模型実験の報告である。その結果, 理論的に予測された現象が実際に認められ, また分離取水の取水量・成層度に関する理論と実験がよく一致することが示された。
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