情報教育
Online ISSN : 2434-3463
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選択された号の論文の4件中1~4を表示しています
研究速報
  • 新原 俊樹
    2024 年 5 巻 p. 1-6
    発行日: 2024年
    公開日: 2025/01/09
    ジャーナル オープンアクセス
    OpenAI 社が提供する ChatGPT のサービスの GPTs を利用して,大学の特定の科目の授業内容に関する学生からの質問に対し,過去の授業での質疑応答の記録(Q&A 集)に基づき,適切な回答を生成する TAチャットボットの製作を目指した.製作に当たっては,「検索拡張生成」(RAG)の機能を活用し,ユーザーの質問に対して回答を生成する前に,Q&A 集を収録した外部情報を参照して,過去の類似の質問に対応する回答を引用する仕組みを導入した.回答の精度を評価したところ,製作した TA チャットボットは,標準の ChatGPT と同等以上の精度で質問に回答できることが確認された.特に,Q&A 集からの引用に基づく回答は期待どおりに機能し,学内の環境や科目に固有の質問に対しても正確な回答を提供することができた.また,ユーザーの質問の表現の揺らぎに対しても,TAチャットボットは質問の趣旨を理解し,Q&A集から関連する回答を抽出できており,学生からの多様な質問にも柔軟に対応できることが明らかになった.
  • 佐々木 詩歩, 加納 寛子
    2024 年 5 巻 p. 7-10
    発行日: 2024年
    公開日: 2025/01/09
    ジャーナル オープンアクセス
    日本人の今の働き方と職業選択時の理由の関係性,そして今後の生活に対する不安度と家族構成の関係性について分析をした.その結果,自分の都合の良い時間に働くことができる仕事に就いている人ほど,自分の仕事と生活に満足しており,雇用環境と賃金に不安があまりない傾向にあるということがわかった.また,世帯に父母が含まれている人では,そうでない人に比べて住宅への不安度が強い傾向にあるということがわかり,世帯に小・中学生が含まれている人は生活の楽しさ・面白さに不安がある傾向にあるということがわかった.
  • 千葉 こころ, 加納 寛子
    2024 年 5 巻 p. 11-15
    発行日: 2024年
    公開日: 2025/01/09
    ジャーナル オープンアクセス
    日本の男女の雇用形態を比較することで,女性の社会進出の実態に関わらず,男女雇用格差や女性が就業する上で家庭責任の影響力の大きさを割り出せると考えた.その結果、女性と男性には雇用形態や年収で大きな差が生じていることが分かった.さらに,女性の前職退職理由として約22%を家庭責任(結婚,妊娠・出産,育児・子育て)が占めているのに対して,男性は約1%という結果になった.このことから,家庭責任(結婚,妊娠・出産,育児・子育て)が女性の就業に大きく影響することが分かる.
  • 伊藤 壮真, 加納 寛子
    2024 年 5 巻 p. 16-18
    発行日: 2024年
    公開日: 2025/01/09
    ジャーナル オープンアクセス
    本研究は,日本における男女の差とワークライフバランス,及び仕事の満足度に焦点を当てたものである.先行研究では,女性が家事育児の多くを担い,家庭内での分担が男女平等ではないことが指摘されている.本研究は,男女差が就業形態や仕事の満足度にどのように影響を与えるかを分析することを目的とする.家事育児時間の性別差において,男性よりも女性が家事や育児に多くの時間を費やしていることが示された.配偶者の就業形態の性別差において,男性の配偶者は正社員が多く,女性の配偶者は非正規社員や無職が多いことが示された.仕事満足度と転職満足度の関係において,仕事内容に満足している人は転職にも満足している傾向があり,逆に仕事内容に不満を持つ人は転職にも不満を感じていることが明らかになった.育児休暇の性別差において,男性は育児休暇を取得する割合が低く,女性は比較的高いことが示された.
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