〔目的〕大学生アスリートの身体づくりやパフォーマンス向上に適した食生活、生活習慣を実践することは重要であるが、それらの専門知識を持たない大学生アスリートも多く存在する。そこで食生活や睡眠の質にも着目した生活習慣の改善と身体づくり、パフォーマンス向上をめざした栄養教育プログラムを作成し、その有効性を検証した。
〔方法〕大学生女子サッカー部員26名を対象に食生活や生活習慣について調査し、体組成改善やパフォーマンス向上を目的とした栄養教育プログラムを作成して実施した。研究期間は3カ月間とし、食事調査、体組成、骨密度、ヘモグロビン濃度、睡眠の質、消費エネルギー量、YO-YO Testによる持久力パフォーマンスの測定を実施した。介入前後でそれらを比較したと同時に、骨格筋量増加の要因を明らかにするための比較検討も行った。
〔結果〕介入によって摂取エネルギー量、栄養素量が有意に増加し、骨格筋量が増加して、持久力パフォーマンスも向上した。骨格筋量は全体的に増加したが、一部の対象者の筋肉量増加量が少なかった要因として最も注目すべきは睡眠の質の違いによるものであった。
〔結論〕アスリートとしての十分な食知識を持たない大学生女子サッカー選手を対象とした栄養教育プログラムには、アスリートとしての食事内容や摂取のタイミングをはじめ、望ましい生活習慣についても繰り返し教育することで定着を図るだけでなく、睡眠の質を向上させるための規則正しい生活習慣の重要性についても教育する必要性が示唆された。
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