日本数学物理学会誌
Online ISSN : 2185-2715
ISSN-L : 2185-2715
17 巻 , 6 号
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  • 岩澤 健吉
    1943 年 17 巻 6 号 p. 217-220
    発行日: 1943年
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
  • 日高 孝次, 石本 菫
    1943 年 17 巻 6 号 p. 221-225
    発行日: 1943年
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
  • 坂井 卓三
    1943 年 17 巻 6 号 p. 226-234
    発行日: 1943年
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
    ゴム状物質の彈性を分子論的に説明する爲には, 對象とすべき問題を單純化する必要がある. 本論文に於てはゴム状物質の主な性質から歸納して先づ理想ゴムの定義を行ひ, ゴム状物質の結晶化の現象はそれに隨伴的に起るものとみて, 主として理想ゴムの性質を統計力學的に取扱つた. この場合に内部エネルギーを無視したのでは, 應力が無い時ゴムが自然の長さを持ち得なくなるので, 鎖状分子の要素は小運動を行ふと同時に要素が互に近づく時反撥力を作用し合ふことを考慮した.
    初めにKuhnの理論にはその取扱ひ方に疑問がある點を述べ, 別の方針による理論を立てた. 鎖状分子はその要素が互に重なり得るとして, その形態の數Gを求め, 要素は或る形態の近傍に於て小運動を行ふと考へる. そしてこの形態と運動とは或る短い時間を距てて言はゞ“分子的混沌”の状態に歸すると見る. そしてKuhn, Mark等の言ふエントロピーの搖らぎは, ゴム状物質の彈性に對して重要なものとの立場を取らない. この考へから初等的な方法で計算した應力の式をGibbsの理論に從つて形式的に計算した式と比較して, 二つが一致する事を示し, 應力の起る力學的内容を明かにした. 即ち微視的ブラウン運動から起る運動量の變化によつて説明されることを示した.
    斯くして得られた結果は在來のKuhn等による結果とは異なり, 例へば伸びの率が小さい時の彈性率の式は
    ε0=ρRT/[ξM(ξM+2)m]
    となる. 茲にρは密度, Rは氣體常數, Tは絶對温度, ξは最大の伸びの率 (初めの長さに對する最大の伸び高の比であつて, 百分率で表はさないもの), mは要素の分子量である. 常温に於てρ=1, ξM=8, ε0=5×106dyn/cm2とすれば, m=60となる. この式はKuhnの式 (ε0=7ρRT/M) と異なり, 鎖状分子一個についての全體としての分子量Mを含んでゐない. 若し微視的ブラウン運動のみを考へるとするならば, Mは含まれて來ないであらうことの理由を述べた.
    次ぎに我々の結果を熱彈性に關する實驗の結果と比較した. 應力と温度との關係に於てはこの二つが線形の關係にある以外に, 伸びの率の小なる時には應力が温度に殆んど無關係になり得ること (Meyer-Ferriの實驗), 又内容に於てはこれと同じであるが長さと温度との關係に於ては應力が大なる時は長さは温度が増すと共に小になるけれども, 應力が小なる時は長さは温度が増すと共に大になること (Jouleの實驗) 等が理論的に導かれることを示した. この結果から重なりの際の反撥力の仕事は10-2e.v. であること, 並進運動に於て要素が動き得る距離範圍は10-9cmであることをも示すことが出來た.
    終りにこの研究は岡小天博士との談話に負ふ所が少くないこと及び文獻に就いて同君から非常な便宜を得たことを附記して同君に謝意を表したい.
  • 霜田 光一, 小川 岩雄
    1943 年 17 巻 6 号 p. 235-240
    発行日: 1943年
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
    ガイガー・ミュラー計數管の放電の際には, 電場の強い中央の針金近傍に於て著しい電離が起り, 其の際生じた多數の陽イオンが鞘状を成して擴るといふことは以前から云はれてゐたが, 今囘特殊な陰極線オシログラフ時間軸單掃引囘路に成功したので, 之を用ひ, アルゴン及アルコール入り二重格子入計數管の放電時の格子其他の電壓の時間的變化の波形を観測した。 その結果該陽イオンの運動状況が判明し, 之から例へば陽イオンの易動度の評價が出來た。 又不感時間が管徑の平方に略, 比例することもわかつたが, 之は適當な假定を置いて理論的に説明し得る事である。
  • 霜田 光一, 小川 岩雄
    1943 年 17 巻 6 号 p. 241-247
    発行日: 1943年
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
    ガイガー・ミユラー計數管に關しては未だその機構の明らかでない現象が少くないが, 今囘は後續放電 (Nachentladung)(1)の機構を調べるために行つた二三の實驗及び之から考へられる後續放電の機構について述べる.
    後續放電の確率に關しては, 既に格子の効果及び管内の氣體の影響等が調べられて居るが,(2)(3)(4)我々は更に二重格子入計數管に於ける後續放電の確率を調べた. 之等の結果を考察して, 後續放電には光電子によつて起るものと, 陽イオンによつて起るものがあることが推定されたので, 之を確めるために次の實驗を行つた.
    (i) 格子を持つ計數管の後續放電の時間的分布を, 格子と管壁との間の電場を色々に變へて調べた所, 電場を強くすると陽イオンの大部分がこの部分に來た時に電子を生み, 後續放電を起すことが分つた.
    (ii) 中央の針金を二分してガラス棒で絶縁した計數管に特殊の二重格子を入れて, 針金の一方の放電が放電の際に管壁及び格子から出る光電子によつて他方の放電を誘起することを確めた. 格子及び管壁の電位を色々變へた場合についてこの放電誘起の確率と後續放電の確率とを比較して見ると, 後續放電が光電子に起因することが確からしく思はれる. 之は放電の際に管壁から出た光電子が陰イオンとなつた時に後續放電を起すのではないかと推測されるが未だ斷定的なことは言へない.
    之等の實驗に於て管壁には眞鍮, 中央の針金には直徑0.1粍のタングステン線を用ひ, 管内には95%のアルゴン8cm Hg無水アルコールの蒸氣1cm Hgを封入した.
  • 知久 健夫
    1943 年 17 巻 6 号 p. 248-263
    発行日: 1943年
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
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