YAKUGAKU ZASSHI
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おすすめ記事
105件中1~20件の論文を表示しています
  • 146 巻 (2026) 8 号 p. 723-731
    フラグメント分子軌道計算によるインフルエンザノイラミニダーゼと阻害薬の相互作用解析 もっと読む
    編集者のコメント

    本研究では,4種の抗インフルエンザ薬(オセルタミビル,ザナミビル,ラニナミビル,ペラミビル)と標的タンパク質であるインフルエンザウイルスノイラミニダーゼとの相互作用を,フラグメント分子軌道法に基づいてエネルギー的に解析し,各阻害剤の結合特性を定量的に解明した.4種の化合物が持つ共通の官能基が類似した結合特性を示す一方で,親水性・疎水性が異なる官能基では,同一のアミノ酸残基に対しても異なる種類の分子間相互作用が認められた.このような解析は,タンパク質―化合物構造に基づく精密な創薬分子設計に有効であると期待される.

  • 146 巻 (2026) 7 号 p. 653-658
    Effects of Fluctuating Triglyceride Levels on Initial and Steady-state Serum Amiodarone Concentrations in Japanese Patients: A Retrospective Study もっと読む
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    本研究では,アミオダロン血中濃度とトリグリセリド(triglyceride:TG)値との間に,投与初期から正の相関が認められることを明らかにした.一方で,TG値の変動は薬理活性を有する遊離型濃度には大きく影響しないことが既報で報告されている.これらの知見を踏まえると,十分な抗不整脈作用の発現が求められる投与初期において,TG値の変動のみを根拠とした用量調整は必ずしも必要ではないと考えられる.本知見は,アミオダロン血中濃度と臨床効果に関する理解を深めるとともに,アミオダロン投与量の最適化に貢献するものと考えられる.

  • 146 巻 (2026) 6 号 p. 585-592
    老化とプロテオスタシス もっと読む
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    生体内の殆どの反応にタンパク質がかかわっている.しかし,ヒトや多くの実験動物の細胞内タンパク質は,加齢に伴い様々な非生理的な修飾を受け異常化する.正常な細胞機能を維持するためには,異常タンパク質は,速やかに修復酵素によって正常な状態に戻されるか,タンパク質分解酵素によって除去されなければならない.ところが,タンパク質の品質維持に関わる修復タンパク質・分解酵素自体も,加齢とともに異常化してくる.本稿では,タンパク質恒常性(プロテオスタシス)の機能低下が老化過程に及ぼす影響について考察している.

  • 146 巻 (2026) 5 号 p. 507-515
    Long-Term Patient-Reported Symptom Control with an Ibuprofen Gargle in Oral Lichen Planus: An Exploratory Analysis of a Randomized Crossover Trial and Extension もっと読む
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    口腔扁平苔癬(oral lichen planus:OLP)は,患者中心のアウトカム検証が限られている慢性粘膜疾患である.無作為化クロスオーバー試験および長期延長試験(n=24,176日間)に対する本探索的解析では,visual analog scale(VAS)および多次元patient-reported oral mucositis symptom(PROMS)評価に基づく複合レスポンダーエンドポイントを評価した.即時の鎮痛効果は控えめであったものの,ほとんどの参加者が症状および口腔機能において早期かつ持続的な改善を達成した.これらの知見は,慢性口腔粘膜疾患における局所用nonsteroidal anti-inflammatory drug(NSAIDs)を評価する上で,多次元的な患者報告アウトカムの重要性を強調している.

  • 146 巻 (2026) 4 号 p. 333-338
    再発小細胞肺がんに対するアムルビシン塩酸塩療法における発熱性好中球減少症の発生因子の検証に関する後方視的多施設共同研究 もっと読む
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    アムルビシン塩酸塩(amrubicin hydrochloride: AMR)療法は発熱性好中球減少症(febrile neutropenia: FN)を引き起こす可能性があり,これは致命的となるか, 治療中断又は用量減量により治療効果を損なう可能性のある合併症である.著者らは, 再発非小細胞肺がんに対するAMR治療中のFN発生の予測因子を検討するため, 後方視的多施設共同研究を実施した. その結果, パフォーマンスステータス及びヘマトクリットがFN発症と有意に関連していることが実証された.本研究の結果は安全で経済的かつ効果的なAMR治療につながる可能性がある.

  • 146 巻 (2026) 3 号 p. 239-252
    The Educational Value of Simulated Electronic Health Records in Pharmacy Education: Impacts on Clinical Reasoning, Interprofessional Perceptions, and ICT Literacy もっと読む
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    本研究は,医療DXの進展に伴い薬剤師にもEHR情報を読み解く能力が求められる一方で,本邦の薬学教育において教育用EHRの導入および教育効果の検証が十分でないという課題に対し,実践的導入に資するエビデンスを提示するものである.小児(川崎病)症例を用いた240分の模擬EHRプログラム(症例分析,討議,ロールプレイ,振り返り)を実施し,事前事後テスト,ルーブリックに基づくパフォーマンス評価,ARCS動機づけモデルに基づく質問紙調査,ならびに自由記述の質的帰納的分析により多面的に評価している.その結果,参加者は知識および実践力の有意な向上と高い学習意欲を示し,本プログラムがカリキュラムとして拡張可能であることが示唆された.

  • 146 巻 (2026) 2 号 p. 131-139
    ピペラシリン/タゾバクタム及びバンコマイシンの併用による急性腎障害回避に向けた薬剤師介入の評価 もっと読む
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    バンコマイシンとピペラシリン/タゾバクタムの併用は,急性腎障害のリスク増加が知られている.本研究では,この併用療法の使用抑制を目的とした薬剤師介入の影響を評価している.多変量解析および媒介分析により,介入は併用期間の短縮を介して急性腎障害の発生率低減と関連することが示された.この結果は,薬剤師主導の抗菌薬適正使用が患者転帰の改善に寄与することを示唆している.

  • 146 巻 (2026) 1 号 p. 57-69
    Effect of Drugs on Recovery of Activities of Daily Living among Patients with Acute Stroke もっと読む
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    本研究は,これまで情報が限られていた急性期脳卒中患者における薬剤使用と回復過程の関連について,新たな知見を提示するものである.非ステロイド性抗炎症薬 (non-steroidal anti-inflammatory drugs : NSAIDs) は日常生活動作 (activities of daily living : ADL) 回復の促進と関連し,アンジオテンシン変換酵素阻害薬 (angiotensin-converting enzyme inhibitors : ACE-Is)は回復遅延と関連していた.また,脳梗塞と脳出血では薬剤の影響が異なる傾向も認められた.これらの結果は,急性期の薬物療法がリハビリテーション成果に影響を及ぼす可能性を示唆しており,今後さらなる検証が必要である.

  • 145 巻 (2025) 12 号 p. 967-973
    Evaluation of the Safety of Lansoprazole Exposure During Early Pregnancy: A Prospective Cohort Study Using Two-Center Counseling Data in Japan もっと読む
    編集者のコメント

    本研究は,妊娠初期におけるランソプラゾール使用の安全性を裏づける重要なエビデンスを提供している.日本の2施設における約30年間(1988~2017年)のデータを解析した結果,妊娠初期のランソプラゾール曝露による主要奇形リスクの増加は認められなかった.本知見は,日本における妊娠中の薬剤安全性に関する限られたエビデンスを補完し,妊婦におけるプロトンポンプ阻害薬選択の一助となるものである.

  • 145 巻 (2025) 11 号 p. 907-915
    一般用医薬品販売における薬局薬剤師による相談実態に関する後方視的調査 もっと読む
    編集者のコメント

    本後方視的研究では,OTC医薬品販売における薬局薬剤師の関与と薬学的判断を必要とする薬剤関連問題が検討された.その結果,特定のOTC医薬品の購入を希望した来局者のうち,薬剤師の提案により販売する商品が変更されたケースは15.1%であった.また,販売する商品の変更頻度は,第2類医薬品において最も高く,最も多い薬剤関連問題は「禁忌」に該当したことであった.これらの知見は,薬局薬剤師がOTC医薬品のリスク区分に関わらず,OTC医薬品使用の安全性と有効性を確保するうえで薬局薬剤師が果たす重要な役割を示している.

  • 145 巻 (2025) 10 号 p. 849-856
    生命科学を専攻する非薬学部生に対する薬学講義の有用性評価:質問紙調査 もっと読む
    編集者のコメント

    本調査では薬学部以外の生命科学を専攻する学生に対する薬学講義の有用性を評価した.回答者の98.6%が薬学講義が自身の専攻分野における学習の向上に寄与したと回答した.Customer Satisfaction分析では、「痛み,精神,鎮痛薬,精神病薬」や「薬の副作用」といった講義テーマが重点維持分野と特定された.一方、「血圧、治療薬」「薬の相互作用」は改善が必要とされた.本研究は薬学講義が生命科学を専攻する学生の学習深化に寄与し得ることを示唆し、薬学教育の価値を強調するものである.

  • 145 巻 (2025) 9 号 p. 791-799
    男性薬局薬剤師の身だしなみが患者の信頼感に与える影響に関する予備的調査—コンジョイント分析による検討— もっと読む
    編集者のコメント

    本研究は,コンジョイント分析を用いて,男性薬局薬剤師の身だしなみが患者の信頼感にどのように影響するかを定量的に検討した.特に,白衣の清潔さは髪型やアクセサリーよりも信頼感に強く影響することが示された.オンラインでの服薬指導が進展するなか,外見による第一印象の重要性は今後さらに高まると考えられる.これらの結果は,日本における薬剤師の専門職としての身だしなみ基準を再考する必要性を示唆している.

  • 145 巻 (2025) 8 号 p. 707-722
    Prevention of Serious Adverse Drug Reactions and Economic Effects Through Community Pharmacists’ Inquiries, Home Care, and Medication Follow-up: From The Japanese Nationwide Pharmacy Collaboration Survey in 2023 もっと読む
    編集者のコメント

    本研究では,全国の薬局薬剤師による疑義照会,在宅業務,および服薬フォローアップによる副作用回避効果について検討した.その結果,これら3つの薬剤師業務は,重篤な副作用の回避に寄与し,医療費の大幅な削減にもつながることが明らかとなった.重篤な副作用回避および疑義照会を介した薬剤変更による医療費削減効果も含めると,年間の医療費削減額は約420億円と推計された.本研究の結果は,これら3つの対人業務を通して,薬局薬剤師が薬物治療の質的向上に貢献していることを示している.

  • 145 巻 (2025) 7 号 p. 629-637
    オレキシン受容体拮抗薬推進活動が睡眠薬・抗精神病薬の処方動向に与える影響:分割時系列解析研究 もっと読む
    編集者のコメント

    本研究では,オレキシン受容体拮抗薬であるレンボレキサントの集中的な推奨により,その処方率が有意に増加したことが示された.同時に,非ベンゾジアゼピン系睡眠薬やせん妄治療に用いられる抗精神病薬の不適切使用が大きく減少した.患者の状態に変化は見られなかったものの,これらの結果は,睡眠管理におけるより安全で適切な薬物療法への転換を示唆している.本研究は,臨床現場での薬物使用の最適化を目指す医療従事者にとって有益な知見を提供すると考える.

  • 145 巻 (2025) 6 号 p. 553-560
    血清中リネゾリド濃度測定における高速液体クロマトグラフィ分析装置の性能評価 もっと読む
    編集者のコメント

    LM1010は,治療薬物モニタリング(therapeutic drug monitoring: TDM)のための高速液体クロマトグラフィ分析装置であり,臨床検体の迅速な測定及びデータの自動解析が可能である.本研究では,リネゾリド(linezolid: LZD)の血清中濃度測定におけるLM1010の分析性能を評価し,LC-MS/MS法との強い相関(r = 0.991)と,異なる3台のLM1010間での高い測定再現性が示された.さらに,−30°CにおけるLZDの48週間の保存安定性も確認された.これらの結果は,LM1010が臨床におけるLZDのTDMに応用可能であることを示唆している.

  • 145 巻 (2025) 5 号 p. 461-468
    全身作用型貼付剤フェンタニルパッチからのフェンタニル吸収動態解析におけるSPLINE–デコンボリューション法の有用性に関する研究 もっと読む
    編集者のコメント

    有効血中フェンタニル濃度の範囲はたいへん狭い.そのため、経皮吸収によるデュロテップ®MTパッチの吸収動態の解析は重要である.Wagner-Nelson法やSPLINE-Deconvolution法を含めて吸収動態の評価には5つの解析方法がある.SPLINE-Deconvolution法によって得られたデュロテップ®MTパッチの経時的にみたフェンタニルの吸収速度は3つの振幅を示し、吸収の定常状態に達した.本研究より、SPLINE-Deconvolution法はデュロテップ®MTパッチからのフェンタニルの吸収動態を評価するのにもっとも適した方法であることが示された.

  • 145 巻 (2025) 4 号 p. 351-357
    アルファカルシドールからエルデカルシトールへの変更が血清Calcium(Ca)値と腎機能に及ぼす影響 もっと読む
    編集者のコメント

    エルデカルシトール(eldecalcitol: ELD)は骨形成を強力に促進するが,ELDが血清Ca値や腎機能に有意な影響を及ぼすかどうかは不明である.本研究では入院患者におけるアルファカルシドール(alfacalcidol: ALF)からELDへ切り替えた際の血清Ca値と腎機能への影響を後ろ向きに調査した.ELD切り替え群では,2週目の血清Ca値はすべての患者で上昇していた.この結果は,ELDを開始または変更する際には,2週目に血清Ca値を測定すべきであることを示唆している.

  • 145 巻 (2025) 3 号 p. 247-256
    薬局薬剤師から他職種への情報共有を促進するための在宅支援報告書記載内容についての考察 もっと読む
    編集者のコメント

    本研究では,薬局薬剤師が在宅支援を実施した際に作成する「訪問薬剤管理指導報告書」,「居宅療養管理指導報告書」に記載する方法と内容を改善することで,他種職との情報共有が強化されるかを評価し,その記載内容について量的に分析を行った.本研究で得られた知見は,薬局薬剤師が在宅で得た情報を有効に活用し,チーム医療を構築する上で有益な情報であると考えられる.

  • 145 巻 (2025) 2 号 p. 155-161
    薬物乱用のおそれがある日本のOTC医薬品の特徴に関する調査 もっと読む
    編集者のコメント

    日本で社会問題化している若年層でのOTCによる薬物乱用については,指定第2類一般用医薬品のかぜ薬(内用),鎮咳去痰薬,鼻炎用内服薬に対して注意を払う必要性を明らかにし,薬剤師だけではOTCによる薬物乱用を防止することが難しく,登録販売者との連携が重要であることを提案している.臨床現場の薬剤師だけではなく,大学教員や学校薬剤師,登録販売者などに広く周知する価値がある調査と思われ,有益な情報であることを示唆している.

  • 145 巻 (2025) 1 号 p. 61-70
    診療情報データベースを用いた非小細胞肺がん患者に対するペメトレキセド含有化学療法における血液毒性へのメトホルミン併用の影響評価 もっと読む
    編集者のコメント

    経口抗糖尿病薬であるメトホルミンは,ビタミンB12の吸収低下作用を有する.著者らはこの点に着目し,ペメトレキセドのようなビタミンB12 の補給が必須である医薬品の副作用リスクが,メトホルミンの併用により上昇するという仮説を立て,その検証をおこなった.その結果,ペメトレキセドの血液毒性リスクはメトホルミンを併用しても顕著には上昇しない可能性が示された.この知見は,安全ながん化学療法遂行のための一助となるものと考えられる.

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