1993年,1994年および1995年日本の夏期の
天気
は,極端な特徴をもって異なる傾向を示した.これら各年の夏期の
天気
図パターンの特徴を把握するために,主要点解析法(Principal Points Analysis)を組み込んだ多変量解析の適用を行った.まず,各年の7月と8月の日々の極東
天気
図パターンに対して40次元(高層
天気
図の場合は42次元)ベクトルによる数量化を行った.次に主成分分析の適用による次元の縮約および成分の直交化を行い,最後に主要点解析を適用した.その結果,地上
天気
図に関しては5個,高層
天気
図では4個の代表パターンが抽出された.さらに,日々の
天気
図パターンを最も類似度の高い代表パターンに類別し,年別の出現頻度を比較することによって,各夏期における特徴的な
天気
図パターンを特定することができた.
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