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クエリ検索: "Α-ラトロトキシン"
10件中 1-10の結果を表示しています
  • 夏秋 優
    ファルマシア
    2021年 57 巻 5 号 382-386
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/05/01
    ジャーナル フリー
    電子付録
    セアカゴケグモは神経毒(
    α
    ラトロトキシン
    )を有するオーストラリア原産の毒グモである。我が国では1995年に大阪府で発見されたが、現在は国内に広く定着している。咬まれると激しい疼痛、発汗、嘔吐、頭痛、腹痛、不安、高血圧などの症状が現れる。セアカゴケグモ咬症の診断には虫体の確認が必要である。治療は疼痛に対する鎮痛や鎮静などの対症療法であり、重症例では抗毒素血清が用いられるが、国内での入手は困難である。
  • 平嶋 尚英, 中西 守
    生物物理
    2004年 44 巻 supplement 号 S165-
    発行日: 2004/11/10
    公開日: 2017/05/01
    ジャーナル フリー
  • 小林 睦生, 佐々木 年則, 吉田 政弘, 武藤 敦彦, 安居院 宣昭
    衛生動物
    1998年 49 巻 4 号 351-355
    発行日: 1998/12/15
    公開日: 2016/08/18
    ジャーナル フリー
    1995年に大阪で発見されたセアカゴケグモ以外にも横浜市, 那覇市などではハイイロゴケグモが, また, 八重山諸島には未だ分類が確立していないLatrodectus sp.(仮称ヤエヤマゴケグモ)が分布することが明らかになっている。セアカゴケグモの毒性は, マウスを用いた毒性試験およびオーストラリアでの咬症の報告から一般的に強いと考えられ, 我が国では全国4カ所にオーストラリアで製造されているセアカゴケグモ抗毒血清が突発的な咬症発生の対策上準備されている。しかし, この抗毒血清のセアカゴケグモ以外のゴケグモに対する治療効果は不明であり, 治療に使用が可能か否かの科学的根拠も明らかになっていない。そこで, ハイイロゴケグモとヤエヤマゴケグモ(仮称)の毒腺抽出物中のタンパク質と抗毒血清との反応性を調べた。その結果, セアカゴケグモの毒腺タンパク質に対して抗毒血清中のウマIgG抗体が強く結合し, ハイイロゴケグモの毒腺抽出物中のタンパク質のうち
    α
    -
    ラトロトキシン
    に対して若干弱い結合が認められた。ヤエヤマゴケグモの毒腺抽出物に対しては反応が弱いように見えたが, その結合の弱さは
    α
    -
    ラトロトキシン
    と考えられる110-120kD領域にみられるバンドのタンパク質量に起因していると考えられた。各々のゴケグモ種に対する抗毒血清が製造されていない現状を考えると, ヤエヤマゴケグモおよびハイイロゴケグモによる突発的な咬症による重症例において, 現在準備されているセアカゴケグモ抗毒血清を治療に使用できると考えられる。
  • 倉石 泰
    衛生動物
    2003年 54 巻 2 号 228-
    発行日: 2003/06/15
    公開日: 2016/08/07
    ジャーナル オープンアクセス
  • 中森 拓也, 澤畠 拓夫, 早坂 大亮
    ペストロジー
    2020年 35 巻 1 号 19-21
    発行日: 2020/03/25
    公開日: 2021/03/12
    ジャーナル フリー

    The habitat range of the native widow spider, Latrodectus elegans Thorell, is limited to the Yaeyama Islands (Okinawa Prefecture) in Japan, and its sharp population decline may be due to pesticides exposures and changes in the agricultural landscape. In our survey, a single female of L. elegans and its 6 egg cases were collected on Hateruma-jima Island for the first time since 2001. Unfortunately, the invasive brown widow spider, L. geometricus Koch (8 females and 42 egg cases), which is declared a noxious species in the Invasive Alien Species Act of Japan, was simultaneously collected for the first time from this island. Competitive exclusion of L. elegans by L. geometricus is a concern because they share a similar niche. Therefore, it is essential to carefully monitor the population dynamics of these two widow spiders for the conservation of L. elegans.

  • 神経科学研究の新しいストラテジー
    生物物理
    1995年 35 巻 supplement 号 S93-S94
    発行日: 1995年
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
  • 吉田 永祥, 吉田 政弘, 岩上 泰雄, 瀧 幾子, 薗 輝久, 内野 清子, 田中 智之
    衛生動物
    2003年 54 巻 4 号 361-366
    発行日: 2003/12/15
    公開日: 2016/08/07
    ジャーナル オープンアクセス
    An investigation on the recolonization and population dynamics of the Redback spider (Latrodectus hasseltii) was conducted bimonthly at a seaside park in Kaizuka City, Osaka, Japan, after all the spiders were completely removed from the study area in December 2000. The Redback spiders invaded again in February 2001, and their population density was recovered in December 2001. This study confirmed that breeding of Redback spiders began in June and continued until December.The minimum population observed in June was composed of only adult female individuals, while the maximum population found in December 2001 mainly consisted of larvae. The prolonged breeding might have caused the increase of population density and dispersal. The temperature measured ranged from -0.5℃ to 46.1℃ ; however. the Redback spider tolerated this harsh environment. This confirmed that the Redback spider, a tropical or subtropical species, is capable of colonizing even in the temperate area in Japan.
  • 西川 喜朗, 金沢 至
    環動昆
    1996年 7 巻 4 号 214-223
    発行日: 1996年
    公開日: 2016/08/03
    ジャーナル オープンアクセス
  • 衛生動物
    2017年 68 巻 2 号 63-72
    発行日: 2017/07/25
    公開日: 2017/10/14
    ジャーナル フリー
  • 酒井 正樹
    比較生理生化学
    2012年 29 巻 4 号 243-261
    発行日: 2012/12/20
    公開日: 2013/01/22
    ジャーナル フリー
     今回はシナプス伝達をとりあげる。シナプスとは,簡単に言うとニューロンとニューロン,あるいはニューロンと筋細胞や腺細胞とのつなぎ目のことであり,シナプス伝達とは,つなぎ目を越える信号の受け渡しである。これまで,本シリーズ3回の講義を受けた学生にとって,シナプス伝達はとくにむずかしいとは思われない。事象の説明には,活動電位伝導のときのようなモデルや比喩は必要なさそうである。それに高校で生物を学んでおれば,細胞や蛋白質の一般知識が役に立つ。たとえば,シナプス小胞からの伝達物質の放出は,ホルモン分泌で見られる小胞や膜状嚢の開口放出として,また伝達物質が受容体に結合してイオンチャネルが開く機構は,低分子物質と酵素の結合で生じるアロステリックな反応として理解できる。
     とはいえ,シナプス伝達のしくみを,個々の実験事実にもとづいて理解しようとするとそれほど容易ではない。まず,第1に実験材料がある。材料にはそれぞれに特徴があり,結果も異なってくる。第2に実験条件がある。シナプスの研究においては,しばしば伝達を減弱させたり,増強させたりする処置がとられる。そのことをよく知っておかねばならない。第3に伝達にかかる時間がある。シナプスでは,きめて短時間に一連の事象が進行するが,それぞれの反応には開始とピークと終了がある。第4に記録部位の問題がある。シナプスで発生した電位は,ニューロンのどこで記録するかによって,その大きさや時間的変化の様子が大きく異なってくる。このことも知っておく必要がある。第5には伝達物質と受容体である。これらは複雑かつ多様であり,正しく覚えておくことはむずかしい。いきおい学ぶ側も教える側も材料や条件は脇へ置いて,結果だけを単純な模式図ですましてしまう。そうすると,シナプスは,たんなるニューロンとニューロンの接続部分で,シナプス伝達は信号の中継にすぎなくなってしまう。しかし,シナプスは,信号の連絡と同時に統合の場であり,学習・記憶の要であり,毒物・薬物の作用部位であり,精神疾患や遺伝病とも深く関わっている。だから,シナプスは正しく理解しておかねばならない。では,講義をはじめよう。
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