ミュージアムパーク茨城県自然博物館は,利根川に程近い茨城県南西部の坂東市に立地し,延床面積1.2万m
2の本館展示室に13.5haの野外施設を併設する茨城県立の自然史系の博物館である.ドイツ箱が2,400箱収蔵できる収蔵庫には,これまでに約10万点の昆虫標本を収蔵している.資料の収集保管と共に,茨城の昆虫相の変化を知るための調査も行っている.昆虫に関する普及活動では,博物館の野外施設でヘイケボタルの生育地を育成し観察会を行ったり,昆虫を教材にした自然体験プログラムを開発したりしている.また,2011年7月9日から「第52回企画展昆虫大冒険-タケルとケイの不思議な旅-」を開催する.この企画展では,昆虫の種と生態の多様性をあらゆる角度から紹介する予定である.親しみやすい展示にするために,ナビゲーター役のキャラクターを設定し,昆虫ワールドを探検するような構成にした.
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