詳細検索結果
以下の条件での結果を表示する: 検索条件を変更
クエリ検索: "さいたま市立与野西中学校"
5件中 1-5の結果を表示しています
  • -授業「なぜひとりで食べるの」の分析からー
    *野田 知子, 伊深 祥子
    日本家庭科教育学会大会・例会・セミナー研究発表要旨集
    2010年 53 巻 1-6
    発行日: 2010年
    公開日: 2011/01/13
    会議録・要旨集 フリー
     家庭科教育学会課題研究1-1のグループでは、「食に関する教育 ―行動変容を目指した授業の検討―」という課題に取り組んだ。課題研究では、授業において、生徒が自己効力感をもつことが、意識と行動の変容を起こすことになるのではないかという仮説を立てた。 
    研究の目的
     自己効力感を高める授業の要素は何か、を明らかにする。
    研究の方法
    授業後の自由記述調査により、自己効力感が高まったという結果を得た、授業「なぜひとりで食べるの」(授業者:伊深祥子)を研究対象として、授業内容を録音、文字化して、次の二つの方法で分析した。
    A.授業後、5人の教師・研究者で構成される研究会で、授業内容を共有した上で、授業者が省察し、検討をした。その内容を授業記録の「教師の思い・判断」に記入、また、その時の「教室の雰囲気」、授業の中での生徒の発言に対して教師が「発言の意味を推測」して記入して検討した。
    B.授業記録から、教師と生徒の対応の仕方の特徴を探った。
    省察(reflection)を協同でおこなう意味
     「教師の思い・判断」について、授業者は「研究会で言葉にして初めて認識した」と述べている。授業の中で、教師はその瞬間にとっさの判断で生徒の言葉に応えたり質問したりしている。その時の思いは記録には残らない。そこで複数の教師・研究者との協議の中で、その時、なぜそのような言葉を発したのかを思いだし言葉にすることで、「教師の思い・判断」が明確になる。また同時に、そのことが授業者・協議参加者の学びになる。
    授業の流れ
     【_丸1_自分の食卓の絵を描く _丸2_VTR「なぜ一人で食べるの」(NHK1999年)を視聴する _丸3_「一人で食べる子どもたち」について考えたことを書く _丸4_皆の書いた考えを印刷して配り、その中からふたつ選んで、共感・批判の意見を述べる】 分析した授業は_丸4_の授業である。
    結果
    1.参加型の授業である
     授業は、生徒の声が交流する授業、教師と生徒が応答する授業である。 ・「なんで?」という言葉が13回以上記録されている。 ・「こんなこと話し合っても意味ないじゃないの。何も変わらないんじゃないの」というような授業の意味を否定する意見も言える。
     生徒が主体的に自分の言葉で発言できることは自己効力感を高めることの土台となると考える。  参加型の授業ができる要素として下記の3点があげられる。
     _丸1_積極的に考える生徒(「考える授業」に取り組む)
     _丸2_意見・批判・共感等をじっくり考えさえ述べることの出来る時間
     _丸3_入学時から取り組んだ教室の風土など
    2.共感を示す教師・発言する生徒の存在をまるごと受け止める教師
      ・・授業者は「一人で食べる事が多いので、全員で食べたら疲れちゃったんだね」など、生徒の発言に共感を示す対応をしている。「共感」という言葉が、1コマの授業の中で、教師13回、生徒5回記録されている。
    ・発言している生徒に対して、「Kの家は複雑な家庭だ。大丈夫かな?」
     「ちょっとKを助けよう」など、生徒の背後にある家庭状況なども考慮して応答している。
     生徒の多様な意見や生徒の存在を丸ごと受け止める教師、価値観の一方的な押しつけはしない教師の姿勢が、生徒の発言意欲につながり、生徒の声が交流する授業を成立させ、生徒の自己効力感を高めることにつながると考える。
  • *藤田 智子, 野田 知子, 伊深 祥子
    日本家庭科教育学会大会・例会・セミナー研究発表要旨集
    2010年 53 巻 1-5
    発行日: 2010年
    公開日: 2011/01/13
    会議録・要旨集 フリー
    研究の背景と目的
     家庭科教育学会課題研究1-1のグループでは、「食に関する教育―行動変容を目指した授業の検討―」という課題に取り組んだ。授業において、生徒が自己効力感をもつことが、意識と行動の変容を起こすことになるのではないかという仮説を立て、研究を行った。その結果、「食」の授業を通し、教師が特に課題としていないにも関わらず、授業での学びを家庭で実践している生徒の姿が明らかになった。よって、本研究は、「食」の授業での学びを実践している生徒は、どのような生徒なのか、実践に繋がる要因を質問紙調査の分析から明らかにする。
    研究方法
    対象:首都圏の公立中学2年生の生徒142名(男子79 名、女子63名)
    調査時期:2009年5月(事前調査)、2009年10月(中間調査)、2010年2月(事後調査)
    質問項目:_丸1_普段の食生活行動の実態、_丸2_家庭科での学習内容に関する意識や実態、_丸3_家庭科への認識(有用感)、_丸4_家庭科を学習して日常生活についてどのくらい出来る・わかる・気づく・考えるようになったか(納得感)、_丸5_家族の凝集性(オルソン 1985他)、_丸6_自己効力感(シェラー 1982))
    結果
     「食」の授業での学びを家庭で実践したことがあるかどうかによって、普段の食生活行動の実態や、家庭科教育への意識、家族の凝集性、自己効力感等が異なるのかを明らかにするため、男女別にt検定を行った。また、家庭科での学びとの関連を考察するため、事前、中間、事後、事後と事前の差の4つの得点に対して分析を行った。
     男子では、事前調査において、「家庭で料理をすることがある」「包丁を上手に使うことができる」「食事を作ることはめんどうである」といった項目で有意差がみられ、実践した生徒の方が得点が高かった。中間調査では、「家族でいっしょに食事ができるように自分で努力したり、家族で話し合ったことがある」という項目のほか、「家族の凝集性」や「自己効力感」において、実践している生徒の方が有意に得点が高かった。事後調査でも、「家族でいっしょに食事ができるように自分で努力したり、家族で話し合ったことがある」という項目と「家族の凝集性」が、実践した生徒の方が有意に高かった。事前事後の差とは、有意な結果は得られなかった。
     女子では、事前調査において、「朝食を毎日食べる」「調理実習で手順よく作業を進めることができる」「食事をするとき、いつも栄養のバランスを考える」といった項目と有意差がみられ、実践していない生徒の方が得点が高かった。中間、事後調査においても同様の結果であった。事前事後の差については、「調理実習で手早く作業を進めることができる」「食事をするとき、いつも栄養のバランスを考える」といった項目で有意差がみられ、実践している生徒の方が得点差が大きく、事後の得点が増加していたのに対し、実践していない生徒は得点が減っていた。
    考察
     男子では、授業前の時点での調理に対する認識や行動が、学びの実践と関連していると考えられる。また実践している生徒の方が、調理することは面倒と思っており、作ることを具体的に知っているからこそ面倒と思っているのだと考えられる。中間、事後調査では、家族に関わる項目や自己効力感に有意差がみられ、学びの過程で家族について考えたり、自己効力感をもてたことで実践につながっていると推察される。  女子では、事前、中間、事後調査の結果からは、実践していない生徒の方が望ましい食生活行動をとっていると考えられた。だが、事前事後の差をみてみると、実践している生徒の方が変化が大きく、望ましい方向に増えていた。女子の場合、一時点での状態よりも、授業を通した行動や認識の変化が実践と関連していると考えられる。
  • -授業後の授業評価からー
    *伊深 祥子, 野田 知子, 藤田 智子
    日本家庭科教育学会大会・例会・セミナー研究発表要旨集
    2010年 53 巻 1-4
    発行日: 2010年
    公開日: 2011/01/13
    会議録・要旨集 フリー
     家庭科教育学会課題研究1-1のグループでは、「食に関する教育 ―行動変容を目指した授業の検討―」という課題に取り組んだ。課題研究では、授業において、生徒が自己効力感をもつことが、意識と行動の変容を起こすことになるのではないかという仮説を立てた。
    本研究は、課題研究の中の授業終了時の自由記述調査を分析し、生徒は「食」の授業を通し、どのような学びを行っているのかを明らかにした。研究対象はさいたま市の中学校2年生142名、記述日は2010年2月である。分析対象の自由記述は、「食」の授業終了時に行った生徒による授業評価において書かれた次の3つの項目である。
    A:家庭科の授業の前後で実際に家庭でやったこと
    B:家庭科の授業の内容を家族や友だちに話したこと
    C:家庭科の授業を受けて考えたり、気がついたり、これからこうしようと思ったこと
     研究対象となった生徒が受けた「食」の授業は、単なる技術を伝達する授業ではなかった。天然だしと化学調味料の比較後の吸い物の実習、加工食品の学習として手作りハンバーグとレトルトや冷凍のハンバーグの比較、身近な清涼飲料水の表示や糖度を調べてから実施した人工ジュースづくり、イワシの手開きから命をいただくことを考えるなど、課題をもった調理実習をおこなった。また、調理実習だけでなく、「なぜひとりで食べるの」という食生活を見直す授業、「チョコレート」から児童労働の実態を知り、フェアトレードについて学ぶ授業、食糧自給率を考える授業も実施した。授業においては授業後の記述や、友だちの意見の批判、討議など生徒の発表の場を多く確保した。
    A:家庭科の授業の前後で実際に家庭でやったこと 家庭での実践を課題としていないにもかかわらず、70%近くの生徒が家庭で授業の内容を実践していた。20%の生徒は一度ではなく、複数回実践していた。課題をもった調理実習という体験学習は、生徒に行動する力を与えていたといえる。家族で仲良く調理している家庭もあるが、逆に家族がいないときに自分が作らざるを得なくて作っている記述も見られた。
    B:家庭科の授業の内容を家族や友達に話したか  80%を超える生徒が家族に授業の内容を話している。誰かに話すということは、その学びがその生徒に意味があったということである。学びを誰かに語ることでその学びがさらに深まることになる。また、語ることで学びか広がる可能性がある。
    CC:家庭科の授業を受けて、考えたり、気がついたり、これからこうしようと思ったこと
    ここでの記述で一番多かったのは、食べ物への感謝と、親の大変さへの気づきという心情的な記述であった(37,9% )。心情的な学びは、教師が意図していたことではなかった。生徒が「食」の授業において学んでいたことは、知識や技術だけではなかったのである。授業を受けることによって、心が動いたということは、生徒の生活を変える力の基礎となるのではないかと考える。
     授業において、自己効力感をもつことが、行動変容につながるのではないかという仮説を立て、実際の授業で生徒が何を学んでいるかを生徒の記述から分析してきた。家庭科の「食」の授業において、生徒が学んでいたことは、食べ物への感謝と親の大変さへの気づきであり、家庭科の授業で学んだことを家庭で話し、実際に作っている姿が浮かび上がってきた。感謝したり、行動したりできるということは、授業に有用感や納得感をもったということであり、自己効力感が高まった結果であるといえる。さらに、授業で学んだことを自分の言葉にして家族で語り合ったり、調理をしたりする行動そのものが、さらに自己効力感を高めていくのではないかと考える。
  • -「中国餃子事件」から学ぶ-
    *野田 知子, 伊深 祥子, 菅野 久実子, 石川 勝江
    日本家庭科教育学会大会・例会・セミナー研究発表要旨集
    2008年 51 巻 3-3
    発行日: 2008年
    公開日: 2009/01/14
    会議録・要旨集 フリー
    はじめに 2008年1月に発覚した「中国製冷凍餃子農薬混入事件」は、日本人に大きな衝撃を与えた。それは中国の問題のみならず、日本の食の在り方が浮き彫りにされた事件であるからである。私たちの毎日の食のあり方、食料生産と日本の農業の問題、食料と環境、消費者の権利と責任など様々な問題が内在している。食生活と消費のあり方を食の現代的課題から学ぶには「中国餃子事件」は適切な教材だと判断し、大学生対象に授業をした。
    目的 1どのような授業を行なうか、学生の認識から出発し、学生の意見を採り入れて編成する方法を探る。2知識だけではなく、意識・行動の変革へつながる学びの方法を検証する。これまでの共同研究*で、「各自が個人として意見をもつこと・批判的な思考を導入すること、グループ討議等で自分の意見を発表し他者との考えをすりあわせること」の3つの方法を授業に取り入れることが有効であることあきらかになっている。その方法を取り入れる。
    方法 「中国餃子事件」を授業の切り口として、「消費」の学習に位置づけて大学生を対象の授業をおこなう。事前事後の学生の記述をもとに学生の意識の変容を探り、授業の有効性を検討する。授業展開 対象は社会福祉学部の「家政学」受講生3年生68名。
    1.中国餃子事件に関して、自分の認識を明らかにし、他の人の意見を知る(自分の意見を書いてから小グループで意見交換後発表)。
    2.事件の概要を知るため、VTR「食のチャイナショック」(『ガイア の夜明け』2008年3月18日)を見る。感想・思ったことを書く。
    3.何が問題か、何を学ぶ必要があるか、話し合う。
    4.学習内容の提示 学生の意見を基に授業者の意見も加えて提示。
    (1)価格のもつ意味-値段には理由がある (2)表示の見方-ジャム2種の食べ比べから (3)日本の食料事情 (4)食の安全性(「食料の価格は社会情勢・気候などにより変動する」ことを知る、に変更)(5)消費者の権利と責任-ロールフ゜レー「エコ買い」(6)食と環境-フート゛マイレーシ゛買い物ゲーム(輸送機関によるCO2排出量換算データ付カード使用)(7)公正貿易(チョコレートのフェアトレード)(8)世界的視野から日本の食の現状を見る (9)地元産小麦で餃子をつくる。
    結果 _I_.「中国の問題」という授業前の意識が「日本の問題である」という意識に変わった。_II_.「他人の責任」という意識が「自分の問題」として捉えるようになった。
     授業前は、「中国の生産・衛生管理の不備」「中国人の食に対する意識の低さ」「中国の事実隠蔽体質」など「中国の問題」の記述が一番多く、次いで「輸入管理体制の不備」「外国の生産管理体制の把握に責任を負っていない企業」「事件発生後の企業の対応のまずさ」など輸入管理体制や企業の問題に関する記述が多かった。
     授業後の「授業を受けた現在、何が問題か」の問に対する記述を、記述数の多い順に次に示す。1日本の自給率の低さが問題・自給率を上げるべき 2日本人が輸入食品に頼りすぎている 3消費者の食に対する意識が低かった 4業の責任感のなさ・管理の甘さ 5企業が利益ばかりを追求しすぎる 6食に対して見分けられる目・安全の判断のできる目を養い選ばなくてはいけない 7環境に対して関心を持つ必要がある 8自給率が低いのは日本の農業政策が問題等の記述があった。
      食生活や消費のあり方など、意識・行動の変容が問われる授業では、視野を広め、物事を多面的に考えられるようになることが必要である。その為の授業方法として、学ぶ内容に学生が意見を言えること、「自分の意見を表明し他者の意見と摺り合せること」を組み込んだ授業は有効であると言えよう。*「魚の調理から始める循環型社会を志向する授業」「子どもの食生活の現状からどう学びをつくるのか―授業「なぜひとりで食べるの」」など
  • - 授業 「なぜひとりでたべるの」 -
    *伊深 祥子, 石川 勝江, 菅野 久実子, 野田 知子
    日本家庭科教育学会大会・例会・セミナー研究発表要旨集
    2008年 51 巻 B1-3
    発行日: 2008年
    公開日: 2009/01/14
    会議録・要旨集 フリー
    子どもの食生活の現状からどう学びをつくるのか ― 授業 「なぜひとりで食べるの」― ○伊深祥子   
    さいたま市立与野西中学校
    石川勝江    北区立十条富士見中学校 菅野久実子      北区立岩淵中学校 野田知子         東京福祉大学 はじめに 社会や家族の変化による食生活の変化が課題とされ、平成17年に食育基本法が制定された。食育の推進に向けて、さまざまな取り組みが展開されている。しかし、生活から隔たった学びは、子どもたちの生活を変化させることはできないであろう。本研究では、家庭科の授業において子どもたちの食生活の現状から授業をはじめ、そこからどのよう子どもたちの声を聞き、学びを深めることができるのかを検証した。 授業展開 足立巳幸が実施した調査を参考に、子どもたちに夕食の風景を描いてもらうことから授業をはじめた。食卓の風景の絵には、誰と何時ごろ何を食べたか、そのときどんな話をしたのか、どんな気持ちだったかを記入した。さらに、「NHK特集 知っていますか子どもたちの食卓」(1999年)を視聴し、家族がそろって食べる人が少ないこと、TVを見ながら食べる家が多いこと、遅い時間に食べる人が、同じ教室にいることをあきらかにしていった。授業のまとめとして、「なぜひとりで食事をする子どもが増えているのだろう。」理由を考え、「ひとりで食べることをどう思うか」というテーマで自分の考えを記述した。 * 食べることがこんなに大切なことだなんてはじめて知った。 * 社会を変えるのは無理。自分は、ひとりで静かに食べたい。 * ひとりで食べるのは、今の時代にはもうしょうがない。 * しょうがないと思ったらだめ、家族で話しながら食べるために努力が必要。 生徒の記述を読みながら、生徒の書いたものをさらに深めたい、教師である私が面白いと思って終わるのではなく、子どもたちとこの面白さを共有し、新たな声を聞きたい。「いろいろな感想があったね。」で授業を終わらせたくない。子どもたちのさらなる声を聞くためにはどうしたらよいのだろうか。 まず、友だちの意見を注意深く読むことが必要であるだろう。他者の意見を理解し、批判することで、自分の考えを深めることができるのではないか。そこで、友達の意見の中で共感できるものと、批判的に思えたものをそれぞれ3つ選んで、その理由を書くという作業を取り入れた。なぜ自分はその意見に共感できたのか、なぜ批判的に思ったのか、理由を考えることで思考を深めることになるのではないか。発表の中で、理由を追求し、問い返すこともおこなった。「食事以外にも家族のコミュニケーションをとる方法はあるという指摘ですが、例えばどんなことですか。」「塾をなくせばいいという意見ですが、塾のせいなのでしょうか。みんなはどう思いますか。」   つぎに、4人のグループを9グループつくり、「ひとりで食べる子どもをなくすためにはどうしたらよいのか」というテーマで討議の場を設けた。討議では、他者と考えをすり合わせ、自分の考えを深めることを目的とした。グループの発表が続く中で、一人の生徒がつぶやいた。「こんなこと話し合っても、何にも変わらないんじゃないの?こんな話し合いは意味ないよ。」 研究の結果と課題 自分の食生活の現状を見つめること、教室の中の他者の食生活の現状や問題点を知ることから授業を始めた。個人として意見をまとめた後に、他者の意見に対して批判的な思考を導入すること、グループ討議で他者との考えをすりあわせることの3つの方法で授業を展開した。その中で、「先生の意見も違うと思う。」「社会なんか変わらない、誰が変えるんだよ。」「こんなことを話し合っても意味がないよ。」という子どもの声が聞こえてきた。さらに、「社会は変わらないのか、変えるためにはどんな方法があるのか。」「こんなこと話し合ってもしょうがないのだろうか。」という新たな課題が、浮かびあがってきた。自分ができることは何か、社会に働きかけることは何か、自分の生活を変える行動を起こすにはどうしたらよいのだろうか。家庭科の授業をきっかけに学びが広がる必要がある。
feedback
Top