横断的・総合的カリキュラムは,いわゆる学究中心主義(discipline-centered)のカリキュラム編成原理の対極に位置づけられ,子供の興味・関心を中心とする経験主義と子供の個性化の過程を重視するものである。科学的素養の育成,環境問題・情報化・国際化への対応として,学校において具体化された実践的クロスカリキュラムの類型は,①単一教科の枠を越えた横断的な学習と②各教科等の教育を基盤にした総合的な学習に大別できる。子供の興味・関心に根ざしたテーマ・課題別の総合学習として教科内容の融合と再構成を行っていくことが今後の課題である。
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