LAMP (Loop-Mediated Isothermal Amplification) 法を用いて, 日本で生産されたはちみつについて, ニホンミツバチ (Apis cerana) とセイヨウミツバチ (A. mellifera) のどちらから生産されたはちみつかを判別できるプライマーを開発した. LAMPプライマーは, ミツバチの種間変異が見られるミトコンドリアDNAのCOXII遺伝子に対して設計された. はちみつを生産したミツバチの種同定は, 60分以内に100 %の精度で完了することができた. また, 採蜜から室温で約1年間経過したはちみつからもLAMP法で判定することができた. このDNA解析法は, 2種のミツバチから生産されたはちみつを区別することができる初めての方法である.
抄録全体を表示