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クエリ検索: "アルフォンソ・レイエス"
3件中 1-3の結果を表示しています
  • ―ルルフォと1950年代批評―
    仁平 ふくみ
    ラテンアメリカ研究年報
    2013年 33 巻 1-27
    発行日: 2013年
    公開日: 2022/05/18
    研究報告書・技術報告書 フリー
  • ―エドゥアルド・アントニオ・パラの三短篇―
    仁平 ふくみ
    HISPANICA / HISPÁNICA
    2019年 2019 巻 63 号 71-92
    発行日: 2019/12/25
    公開日: 2020/03/13
    ジャーナル フリー

     本論は、エドゥアルド・アントニオ・パラ(1965-)の幻想的要素を持つ三つの短篇「最後の人々」、「石と川」、「誰も彼らが去るのを見なかった」を分析する。パラは現在に至るまで「メキシコ北部文学」等の呼称でカテゴライズされてきた作家たちの中に自己を位置づけ、メキシコ北部にアイデンティティを持つ作家として発言してきた。本論は、まずパラによるメキシコ北部文学の定義を確認する。彼によれば、北部はメキシコの他の地域とは異なる生成過程を持ち、メキシコ中心部からもアメリカ合衆国からも距離をとっている。本論は、メキシコ北部の人々が、境界で、あるいは二つのものの間で生きることを意識せざるを得ない状況が非現実的描写によって表現されていることを示す。

     具体的には、これら三短篇の物語とイメージを分析し、メキシコとアメリカ合衆国、過去と現在、内部と外部、生と死などが相反しつつも隣接するものとして表現され、入り混じりつつ現れていることを指摘する。この多義性を孕むメキシコ北部の現実の掌握に、幻想的な表現の介入は不可欠であったと結論づけた。

  • ―『嵐がやってくる』と『ペドロ・パラモ』―
    仁平 ふくみ
    HISPANICA / HISPÁNICA
    2017年 2017 巻 61 号 209-233
    発行日: 2017/12/25
    公開日: 2018/09/18
    ジャーナル フリー

    本論は、アグスティン・ヤニェス (Agustín Yáñez, 1904-1980) の『嵐がやってくる Al filo del agua 』(1947) とフアン・ルルフォ(Juan Rulfo, 1917-1986)の『ペドロ・パラモ Pedro Páramo 』(1955) の比較研究である。『ペドロ・パラモ』が先行する文学作品と断絶した作品ではないことを示すことを目的とした。 どちらの小説も革命など歴史的に重要な出来事そのものではなく、その予兆を描くという着想を共有していることに注目した。その舞台として、二人の作家が生地であるハリスコ州を舞台にした点、村人たちの声を描写してゆく手法に共通点があると指摘した。また、決定的な変化に至るまでの過程の分析として、ヤニェスの小説を軸としながらカトリックの支配とその崩壊の象徴的表現として鐘の音を取り上げた。

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