高圧需要電力設備において突発的な絶縁破壊事故などで停電が起こると、その経済的な損失や社会的影響は甚大となる。一方電力設備は経年により劣化し、設計寿命を過ぎて既に更新時期や寿命期を迎えている設備も多い。これらの電力設備の劣化や異常状態を定量的に把握して、点検・診断や更新時期を計画的に運用しつつ、停電事故を未然に防止して寿命限界まで使用する必要がある。
本稿では、高圧受電設備おけるオンライン部分放電モニタリングシステム構築のための予備的検討として、実設備に自作・市販センサおよびオシロスコープを設置し、遠隔操作での信号取得実験を行なったので報告する。
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