この仮想事例は介護事業所のスタッフ間で発生した職場のハラスメントに端を発する。この事例にはハラスメントの予防、産業保健職不在事業所におけるメンタルヘルス不調者への対応、ハラスメント調査やハラスメント行為者懲戒処分の適切さ等の複数論点が含まれている。被害者はメンタルヘルス不調で休職、労災申請、訴訟も準備、まだ復職に至っていない。行為者は懲戒解雇後に労働審判を申し立てている。このような事例に社会保険労務士がどのように関われば予防、適切な事後措置、産業保健への連携ができるのか。労災申請、労働審判、民事訴訟にも触れながら、法的根拠に基づく対応を検討した。
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