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クエリ検索: "エバルスアグロテック"
3件中 1-3の結果を表示しています
  • 石塚 譲, 西岡 輝美, 大谷 新太郎, 入江 正和
    日本畜産学会報
    2008年 79 巻 4 号 497-506
    発行日: 2008/11/25
    公開日: 2009/05/25
    ジャーナル フリー
    黒毛和種,交雑種および乳用種149,288頭の食肉市場データを用い,シコリ発生割合に及ぼす年度,品種,性,体重,月齢の影響,その他の格付項目等の影響を検討した.黒毛和種と交雑種のシコリ発生割合は,乳用種より高く(P < 0.01),1998-2003年で増加傾向がみられた.シコリの発生は僧帽筋で高く,ロース部位では背半棘筋で高く,必ずしも両側に見られなかった.黒毛和種および交雑種の発生率は,品種×部位,部位×性の交互作用が認められた(P < 0.01).シコリの発生率は,黒毛和種と交雑種(雌)では肉質等級の高いもの,黒毛和種(去勢)と交雑種では皮下脂肪厚の薄いもの.去勢(黒毛和種,交雑種)では体重の小さいもの,雌(黒毛和種,交雑種)では脂肪交雑の高いもの,黒毛和種去勢では月齢の高いものが各々高かった(P < 0.05またはP < 0.01).また,発生割合は農家間で異なった.以上から,シコリ発生割合は,近年増加し,乳用種よりも交雑種や黒毛和種で多く,瑕疵部位の中では僧帽筋に多いこと,性,体重,月齢および生産農家などの条件で異なることが判明した.
  • 石塚 譲, 川井 裕史, 大谷 新太郎, 石井 亘, 山本 隆彦, 八丈 幸太郎, 片山 敦司, 松下 美郎
    哺乳類科学
    2007年 47 巻 1 号 1-9
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/08/21
    ジャーナル フリー
    季節や時刻による行動圏の変動をみるために, 成雌ニホンジカ2頭にGPS首輪を用いて, 経時的な位置を調査した. 調査期間は, それぞれ, 392日と372日で, シカの位置は0時から3時間毎に計測した. 2頭の年間行動圏面積はともに森林域と水田周囲とを含む43.7 haおよび16.3 haであり, 行動圏の位置に季節による変動はみられなかった. 個体1の季節別コアエリアは, 四季を通して水田周囲に位置し, 個体2でも夏期以外は水田周囲に位置した. 時刻別コアエリアは, 12時および15時では森林域に, 0時および3時では水田周囲に位置した. 以上の結果から, GPS首輪を装着した2頭の成雌ニホンジカは, 大きな季節移動をせず, 日内では, 森林域 (昼) と水田周囲 (深夜) を行き来していると考えられた. また, 行動圏とコアエリアの位置から農耕地への依存度が高いことが推察された.
  • 西岡 輝美, 石塚 譲, 安松谷 恵子, 久米 新一, 入江 正和
    日本畜産学会報
    2008年 79 巻 4 号 515-525
    発行日: 2008/11/25
    公開日: 2009/05/25
    ジャーナル フリー
    黒毛和種の枝肉単価に対する枝肉形質や脂肪の理化学的特性の影響を調べた.市場出荷枝肉1326頭の格付情報を利用し,うち144頭の皮下および筋間脂肪の脂肪酸組成を測定した.単価を目的変数,格付項目を説明変数とする重回帰分析では,標準偏回帰係数が「BMS」,次いで「締まり」で高かった.脂肪の「光沢と質」と「脂肪色」は変動が小さく,標準偏回帰係数は小さかった.一方,脂肪の脂肪酸組成は個体差が大きかった.説明変数に皮下脂肪の脂肪酸組成を加えた重回帰分析から,モノ不飽和脂肪酸割合は単価に僅かに負の影響を与えることが示されたが,その影響はBMSナンバーにより異なった.格付結果からの単価推定値に比べ単価の高い枝肉は,皮下脂肪でモノ不飽和脂肪酸割合が低かった(P < 0.05).以上から,今日でも黒毛和種の枝肉単価にBMSナンバーが大きく影響するが,脂肪の脂肪酸組成も影響を与えることが明らかになった.
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