鋼橋の製作において, 製作の合理化に関する考え方の一つとして, 「補剛材の低減=製作の合理化」という考え方が定着しているが, 補剛材を手溶接で取り付けていた時代は妥当な考え方であった. しかし, 今日では, 垂直・水平補剛材の取り付けは, NCロボットで行われている. このため, ロボットによるパネル製作工程を明確にした上で, 合理化を検討しない限り, 補剛材の低減による製作の合理化効果を定量的に評価することはできない. 本論では, まずパネル製作工程を説明し, 次に, パネル製作ロボットを延べ9日間にわたり監視・計測して, 各作業工程に必要な時間を明示した. そして, 補剛材の低減が製作の合理化に及ぼす効果の定量的な評価手法を提案し, 最後に, パネル製作における合理的な生産計画法を示した.
抄録全体を表示