抄録
50mmを超える厚板鋼板に高力ボルト摩擦接合継手を適用する場合,M22を用いれば長尺ボルトとなる.これを避けるためには,太径ボルトを用いることが考えられる.本研究では,板厚50mmの鋼板を対象とした高力ボルト摩擦接合継手に太径ボルト(M36)および従来のボルト(M22)を用いた場合のリラクセーションとすべり耐力について,実験的に検討した.また,比較のために板厚19mmにM22ボルトを用いた標準的な高力ボルト摩擦継手試験体も試験に供した.そして,厚板の方がリラクセーションによるボルト軸力の低下は小さいこと,また,すべり耐力は太径ボルトと標準的な継手試験体を比較して特に低くなることはない,という結果を得た.