JPSJの最近の注目論文から
7月の編集委員会より
CaIrO3の結晶場を仮定して、クラマース二重項に対する偽スピン間の交換相互作用を評価する。これに基づき、磁気基底状態およびスピン励起状態を議論する。さらにすすめて、共鳴弾性X線散乱および共鳴非弾性散乱スペクトルとの関連を議論する。実験と矛盾しない結果が得られている。
トポロジカル絶縁体は、バルクは絶縁体でありながら表面では伝導状態をとるという特徴的な性質を持っている。さらにその強いスピン軌道相互作用により表面の電子は強くスピン偏極されており、スピントロニクスデバイスへの応用も期待されている。本研究はトポロジカル絶縁体であるBi_2Se_3の表面に金属を蒸着し、高分解能角度分解光電子分光を用いてその界面電子状態について実験的に明らかにすることを目的として行った。
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