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クエリ検索: "サンゴ"
10,338件中 1-20の結果を表示しています
  • 前里 尚, 椎原 康友, 岩村 俊平, 片山 理恵, 高橋 由浩
    土木学会論文集B3(海洋開発)
    2016年 72 巻 2 号 I_1035-I_1039
    発行日: 2016年
    公開日: 2016/08/30
    ジャーナル フリー
     港湾,漁港等の整備にあたっては
    サンゴ
    群集への影響を回避・低減・代償することが求められる.国内では30年以上にわたって
    サンゴ
    の移植が行われてきた.しかし,移植の詳細な方法を示した指針はない.したがって本報告では,那覇空港の滑走路増設の環境保全措置として2014年に行われた
    サンゴ
    移植の内容と方法をレビューした.特に,台風に伴う移植
    サンゴ
    への物理的ダメージを回避するための移植先の設定方法と効果的な
    サンゴ
    の固定方法を提案した.
  • Defny S. Wewengkang, 渡邉 俊樹, 日高 道雄
    日本
    サンゴ
    礁学会誌

    2007年 9 巻 1 号 49-59
    発行日: 2007/12/10
    公開日: 2008/12/25
    ジャーナル フリー
    イシ
    サンゴ
    には色彩や群体型に種内変異を示すものが多い。沖縄のアザミ
    サンゴ
    では数種の色彩変異型が報告されている。アザミ
    サンゴ
    は、触手のmicrobasic p-mastigophore (MpM) 型刺胞の形や共骨の密度によっても種内変異型に分けられている。色彩変異型や上記の形質に基づく変異型を詳しく記載し、それらの間の関係を調べることを目的とし、沖縄の瀬底島、残波、天仁屋の3カ所から採集されたアザミ
    サンゴ
    の色彩パターン、触手の刺胞の形態、共骨密度を調べた。アザミ
    サンゴ
    は触手の刺胞形態により3タイプに分類された。異なる形態のMpMを有する2タイプ (S, H) に加え、今回両タイプのMpMを有する群体 (タイプM) を発見した。タイプSの群体の共骨はタイプHより大きな泡状構造を有するため共骨密度は低いが、泡状構造の大きさはタイプ内でも大きく変異し、光強度などの環境により影響されると考えられた。刺胞形態に基づくタイプと色彩型の明確な対応は観察されなかった。
  • Md. Saifur Rahman, Sk. Mustafizur Rahman, Tsuyoshi Uehara
    日本
    サンゴ
    礁学会誌

    2007年 9 巻 1 号 35-48
    発行日: 2007/12/10
    公開日: 2008/12/25
    ジャーナル フリー
    Temperature tolerances of the early development (up to 4-arm pluteus) of Echinometra mathaei were investigated at 16-34°C. The critical lower and higher temperatures for embryonic development were 16 and 34°C, respectively. At these two temperatures, 100% of the embryos showed abnormality within 48h after incubation. The lower and higher temperature for development of healthy embryos and larvae were 19°C and 31°C, respectively. The developmental times from the 2-cell to early larval stages showed significant differences among 19 to 31°C. At 19 and 31°C, the embryos reached in healthy 2-arm pluteus stage in 72 and 26h after incubation, respectively. The larval growth performance and relative growth ratios of the different organs of 4-arm larvae showed that they were able to tolerate a wide range of temperature without any abnormality. The present findings will be useful for elucidating the possible mechanisms of larval dispersal, as well as the distribution of this sea urchin in various marine locations worldwide.
  • Frangky Runtukahu, Silvia Pinca, Patrick Scaps
    日本
    サンゴ
    礁学会誌

    2007年 9 巻 1 号 23-33
    発行日: 2007/12/10
    公開日: 2008/12/25
    ジャーナル フリー
    Acropora species richness was studied on the reefs surrounding Siladen Island in North Sulawesi, where a marine park was established in 1991. Direct observation was done at 8 stations, where each station comprised the three topographic reef zones: reef flat, reef crest and reef slope. 46 Acropora species were identified. Among all these species, only Acropora indonesia is endemic to Indonesia, while most of the other Acropora species have widespread Indo-Pacific distribution and a few (Acropora hoeksemai and A. brueggemanni) are limited to the central Indo-Pacific. Acropora palifera was the most wide distributed species, occurring at all the stations observed. 11 species were found on the reef slope that do not occur in the other zones. On the reef crest, the unique species are A. aspera, A. specifera and A. divaricata, while A. palmerae was the only unique representative of the reef flat. Although the composition of Acropora species in each reef zone was not statistically different, we found 38 Acropora species on the reef slope, 27 on the reef crest and 22 on the reef flat. The 46 Acropora species found in 3000 m2 of habitat area corresponds to predicted data based on the relationship between Acropora species richness and habitat area. Several Acropora species were only found at a typical side of Siladen Island and were not found at other sides during this study.
  • Shashank KESHAVMURTHY, Kimio FUKAMI, Etsuko NAKAO
    日本
    サンゴ
    礁学会誌

    2007年 9 巻 1 号 13-21
    発行日: 2007/12/10
    公開日: 2008/12/25
    ジャーナル フリー
    In order to investigate the potential effect of algicidal (algae-killing) bacteria on zooxanthellae, some bacterial strains having algicidal properties were isolated from a coral community in the south of Kochi Prefecture (Japan) and their effect on freshly isolated zooxanthellae from Acropora formosa and zooxanthellae in culture (CCMP 2466-Symbiodinium goreaui (Trench et Blank)) was observed. Out of twenty bacterial strains isolated, three strains (strain 4-2DW-1, strain 4-1SW-1 and strain 1B) were found to have strong algicidal activity towards zooxanthellae with considerable cell degradation in up to five different grades (transparent/bleached cells, shrunken cells, swollen cells, necrosis and degradation). In case of freshly isolated zooxanthellae, the algicidal activity of strains 1B, 4-2DW-1 and 4-1SW1 affected 64-86%, 48-67% and 56-75.4% of cells respectively. However, in case of cultured zooxanthellae CCMP 2466-Symbiodinium goreaui (Trench et Blank), only 8-11% of zooxanthellae cells were affected. The results of this study indicate the presence of algicidal bacteria in coral communities, which can influence the health condition of zooxanthellae and suggests that algicidal bacteria might be playing a role in bleaching of corals susceptible to bacterial attack.
  • 小池 一彦, 山下 洋, 大内 歩, 玉城 泉也, 林原 毅
    日本
    サンゴ
    礁学会誌

    2007年 9 巻 1 号 1-12
    発行日: 2007/12/10
    公開日: 2008/12/25
    ジャーナル フリー
    定量PCR (real-time PCR) 手法を応用し, 環境水中に存在する褐虫藻の定量を可能にするシステムを開発した. 全クレードのSymbiodinium の核18S rRNA遺伝子をターゲットとするPCRプライマーと, SYBR® Green Iを用いたインターカーレーター法により, 安価で簡単・迅速なアッセイシステムを構築した. フィルター上にトラップしたSymbiodinium 細胞からの簡便なDNA抽出方法とのコンビネーションにより, 水槽で飼育したAcropora digitifera によるSymbiodinium 細胞排出の日周性や, 天然海水中に出現するSymbiodinium 細胞の定量を試みた. Symbiodinium は細胞が小さく, 形態的な特徴に乏しいために, 従来の顕微鏡観察ではその同定・計数がほぼ不可能であったが, 上記の定量PCR法により, 環境水中のSymbiodinium 細胞の出現密度が簡便にモニターでき, また, その応用によって新たな知見が得られることが期待された.
  • 鹿熊 信一郎
    日本
    サンゴ
    礁学会誌

    2007年 8 巻 2 号 91-108
    発行日: 2007/05/21
    公開日: 2008/12/25
    ジャーナル フリー
    フィジー、サモア、フィリピン、インドネシア、モーリシャス、および沖縄の5地区の
    サンゴ
    礁海域MPAを事例に、主に水産資源管理を目的としたMPAの多様性、それ以外の目的を有す多面的機能を整理するとともに、効果的なMPAの設定方法、適正なMPAの面積を決める方法を考察した。その結果、MPAが熱帯亜熱帯における強力な資源管理ツールであることを確認した。MPAの形態は多様で、完全禁漁か多目的利用か、政府主体か村落主体か、永久設定か期間限定か、対象魚種を限定するかどうかによって性格は大きく異なることがわかった。また、面積は様々であり、機能も生態系保全やエコツーリズムの場として利用することを主目的とするものもあった。
    生物多様性のためにはMPAは大きくあるべきだが、漁業者には大きいMPAは操業区域の縮小を意味する。また、エコツーリズムによる利用も、漁撈文化・食文化と対立する可能性がある。このバランスをとるには、MPA内の生物がMPA外へ拡散するスピルオーバー効果を定量的に調査すると同時に、地域住民の参加を得てMPAの位置・面積などを決定し、順応的にMPAを改善していくべきだろう。
  • 大森 信, 梶原 健次, 松本 尚, 綿貫 啓, 久保 弘文
    日本
    サンゴ
    礁学会誌

    2007年 8 巻 2 号 83-90
    発行日: 2007/05/21
    公開日: 2008/12/25
    ジャーナル フリー
    沖縄県宮古島池間大橋東方のさんご礁の浅瀬 (24°55'45"N, 125°15'55") にはタカセガイ (サラサバテイ) Trochus niloticus の中間育成礁が56個、礁嶺に向かって並べられている。一個の育成礁は枡形2連 (鉄筋コンクリート製, 外測5.1m×2.8m×1.1m, 重量約26トン、一枡の内測は2.1m×2.1m×深さ0.6m) で、底には砂の堆積を防ぐ目的でFRP製格子板を敷き、その上に厚さ7.5cm、目合5cm×5cmのFRP製格子板2枚が重ねられている。育成礁の側面には天端から30cmの位置に排水口があるが、それを閉じておけば水深60cmのタイドプール状態になる。ところが1996年に設置した後、格子板に
    サンゴ
    が着生、成長し、その除去 (掻き落とし) に多大の労力と経費を要するようになった。そこで東端の2個の育成礁4枡の排水口を閉じたままにしておいたところ、格子板は2-3年後、Acropora 属を主とする25種の
    サンゴ
    に覆われた。内部の
    サンゴ
    被覆度は95%にもなり、大きな群体は直径65cm以上にも成長した。写真は2003年11月 (Fig. 3A) と2005年11月 (Fig. 5A) に写したものである。
    予期せぬ
    サンゴ
    群集の出現は、
    サンゴ
    育成技術に多くの示唆を与えると考えた私たちは、育成礁内外の環境測定と
    サンゴ
    出現種の同定を行い、
    サンゴ
    が育った要因として、以下の6つの仮説を挙げた。1) 育成礁内に
    サンゴ
    の幼生、殊に一斉産卵後のそれら、が滞留して、格子板に着生しやすい条件が与えられた。2) 育成礁内は波浪の影響を受けにくいので、
    サンゴ
    は物理的破壊を免れ、しかも常に新鮮な海水に洗われて、十分な餌料プランクトンが供給された。3) 格子板上の藻類がタカセガイによって食べられ、
    サンゴ
    幼生の着生と育成に好ましい環境が維持された。4) 育成礁には大きな魚が入りにくいため、
    サンゴ
    が生物侵食や食害を受けなかった。5)
    サンゴ
    は低潮時にも常に水面下にあって、適当な照度を得ていた。6) 格子板には浮泥の堆積が少なく、
    サンゴ
    は懸濁物を被ったり埋没したりすることがなかった。これらの仮定を検証し、工夫を加えることによって、近い将来、理想的な
    サンゴ育成礁をつくってサンゴ
    を育て、さんご礁の修復だけでなく、観光産業にも役立てる道を開きたいと考えている。
  • 大森 信, 柴田 早苗, 横川 雅恵, 青田 徹, 綿貫 啓, 岩尾 研二
    日本
    サンゴ
    礁学会誌

    2007年 8 巻 2 号 77-81
    発行日: 2007/05/21
    公開日: 2008/12/25
    ジャーナル フリー
    サンゴ
    礁修復のための
    サンゴ
    幼生の大量飼育を目的として、野外の浮体に取り付けた大型ビニール水槽 (水量3.2t、以下水槽) を用いて、一斉産卵のあとに形成されたスリックから取り込んだミドリイシ属
    サンゴ
    の胚と幼生を育てた。2003年の実験では、初期密度300-1200個/lのすべての水槽で受精後3日目までに胚数が大きく減少した。2004年の実験でも、同様に受精後3日目までの胚期に大きな減耗が認められた。この間の日間死亡速度は平均で29.6%であった。しかし、プラヌラ幼生になってからの減少は小さく、日間死亡速度は20.3%となり、初期密度の15%にあたる134個体/l、1槽あたりおよそ43万個体の幼生を着生能力を獲得するまで飼育できた。胚の90%以上が海面付近に集中していたのに対し、それ以降のプラヌラ幼生は、海面から下層までほぼ万遍なく分布していたことから、海面での高密度状態と紫外線、殊にUV-Bへの暴露、および未受精卵などの分解による水質の悪化が胚期減耗の原因であると思われた。胚密度と水質を管理調整し、水槽に覆いをつけて直射日光をさえぎることにより、野外で着生能力をもつ幼生をもっと大量に育てることができるだろう。
  • 阿部 和雄
    日本
    サンゴ
    礁学会誌

    2007年 8 巻 2 号 117-122
    発行日: 2007/05/21
    公開日: 2008/12/25
    ジャーナル フリー
    沖縄県石垣島の浦底湾 (北緯24°27', 東経124°13') には準裾礁型の
    サンゴ
    礁が発達し、亜熱帯域特有の生態系が形成されている。本研究では、浦底湾海岸線より35mほど沖の一点 (桟橋突端) を調査点として、2005年4月から2006年3月までの一年間2、3日程度の間隔で栄養塩の一つであるリン酸塩濃度をモニターした。調査期間中の塩分は、湾に流入する小河川および地下水の影響を受け、概ね16から34.5程度の範囲で変動した。リン酸塩濃度は0.016~0.311μMの範囲にあり、この濃度レベルは石垣島白保海域等と同程度である。降水の影響がない調査日の小河川、海岸線、及び沖合から採取した試料中のリン酸塩を塩分に対してプロットすると直線関係が得られ、単純希釈混合による濃度変動が認められる。調査点の結果もほぼこの直線の周囲にプロットされ、周年を通して見かけ上概ね同様の挙動を示すと判断できる。一方、降水の影響がある場合には雨水による単純希釈と解釈でき、晴れの日の浦底湾においてリン酸塩が保存成分的な挙動を示すのは、潮汐等による比較的活発な湾内水の交換に起因し、見かけ上生物生産活動等の影響を受けていないものと考えられる。
  • 阿部 和雄, 福岡 弘紀
    日本
    サンゴ
    礁学会誌

    2007年 8 巻 2 号 109-115
    発行日: 2007/05/21
    公開日: 2008/12/25
    ジャーナル フリー
    沖縄県石垣島の宮良川河口域付近の沿岸海域において、2006年8月の下げ潮、上げ潮時に塩分、温度、及び表層のケイ酸塩濃度の変動を追跡し、宮良川に起源を持つと考えられる水塊を観測した。表層塩分は河口より南西方向の調査点で下げ潮時から上げ潮時にかけて大きく減少し、ケイ酸塩濃度は増加した。一方、河口から北東よりの調査点ではいずれも大きな変動はなかった。南西方向の調査点におけるケイ酸塩の変動は塩分に対してほぼ直線関係を示し、塩分を0に外挿すると宮良川河川水の値とほぼ一致した。このことはリン酸塩についても同様の傾向を示した。溶存カドミウムも沿岸水中では同様の挙動であった。以上の結果より、河口域より南西側の調査点の水塊構造は宮良川起源水に大きく影響を受けていると考えられ、観測日における宮良川起源水は河口より流出後、石垣島沿岸に沿って南西方向へ移動していることが示唆された。
  • 本郷 宙軌
    日本
    サンゴ
    礁学会誌

    2023年 25 巻 1 号 45-61
    発行日: 2023年
    公開日: 2024/01/24
    ジャーナル フリー
    電子付録

    近年,生態系活用型の防災・減災(Ecosystem-based Disaster Risk Reduction:Eco-DRR)が国際的に注目されている。

    サンゴ
    礁は外洋からの高波を減衰させるため,天然の防波堤として沿岸災害のリスク低下に重要である。しかし,
    サンゴの白化などによってサンゴ
    が作り出す立体構造が失われると,海底摩擦等による波浪エネルギーの減衰機能が低下するため,沿岸災害リスクが増加することが考えられる。一方,今後の海面上昇は
    サンゴ
    礁の上方成長を促す可能性があるため,波浪エネルギーの減衰に重要な要因であるが,将来の海面上昇と
    サンゴ
    の成長,
    サンゴ
    礁の上方成長の関係についての科学的知見は少ない。そのため,早急に科学的知見を蓄積して
    サンゴ
    礁が持つEco-DRRの重要性を明らかにすることが必要である。Eco-DRRは観光や教育,都市計画など社会が求める多様な分野に関係している。
    サンゴ
    礁を活用したEco-DRRの研究はまだ始まったばかりであるため,社会実装に向けてどのような取り組みが出来るか検討することがこれから必要となる。

  • 日高 道雄
    日本
    サンゴ
    礁学会誌

    2023年 25 巻 1 号 27-44
    発行日: 2023年
    公開日: 2024/01/24
    ジャーナル フリー
  • 深見 裕伸, 北野 裕子
    日本
    サンゴ
    礁学会誌

    2023年 25 巻 1 号 19-25
    発行日: 2023年
    公開日: 2024/01/24
    ジャーナル フリー

    2012~2014年にかけて旧オオトゲ

    サンゴ
    科と旧キクメイシ科を中心に分類体系が大きく変更され,それ以降も毎年分類の変更に伴う学名の変更が報告されている。最近ではRowlett(2020)によって多数の科や属の分類の変更が報告された。このように,分類体系の変更が激しい現状において,
    サンゴ
    研究者は使用する学名を最新の情報を踏まえて把握する必要がある。しかしながら,分類学に深く関わっていない研究者にとってその作業に時間を費やすことが困難である。そこで,今回は,2016年以降の分類改変に伴う学名の変更があった主なイシ
    サンゴ
    類の種や高次分類群について紹介する。

  • 鈴木 倫太郎, 山本 以智人, 大嶽 若緒, 藤田 和也, 若松 徹, 上野 哲男, 白石 綾, 小林 俊介
    日本
    サンゴ
    礁学会誌

    2023年 25 巻 1 号 1-18
    発行日: 2023年
    公開日: 2024/01/24
    ジャーナル フリー
  • 深見 裕伸, 野村 恵一, 目﨑 拓真, 横地 洋之
    日本
    サンゴ
    礁学会誌

    2022年 24 巻 1 号 9-12
    発行日: 2022年
    公開日: 2022/08/12
    ジャーナル フリー

    今回,

    サンゴ
    の和名問題として,日本温帯域に特異的に生息している樹枝状の種であるエダミドリイシとヒメエダミドリイシを取り上げる。従来,エダミドリイシの学名はAcropora tumida,ヒメエダミドリイシの学名はAcropora pruinosaとされており,この2種は枝の太さの違いにより識別されていた。しかしながら,タイプ標本の観察の結果,杉原ら(2015)は,日本でこれら2種として認識されてきたものは同一種の形態変異形であり,どちらもA. pruinosaであると判断した。さらに,野村ら(2016)により, A. pruinosaの和名は,従来のヒメエダミドリイシからより古い和名であるエダミドリイシに変更された。一方,A. tumidaはタイプ標本の観察から群体形がコリンボース状であることが分かり,従来認識されていた太い枝の樹枝状ではないことが判明した。これにより,日本国内でのA. tumidaの実態は不明となったため,和名については未定となっている。現在,これらの変更の周知が不十分であるため,和名および学名の使用で混乱が見られる。そのため,本稿では改めて次の提言を行う:「日本温帯域に特異的に生息している樹枝状のミドリイシ属の種は(枝の太さに関係なく)A. pruinosaであり,和名にはエダミドリイシを用いる。A. tumidaについては国内の実態が不明であり,現在,和名はない。」

  • 山崎 敦子
    日本
    サンゴ
    礁学会誌

    2022年 24 巻 1 号 29-45
    発行日: 2022年
    公開日: 2023/01/31
    ジャーナル フリー

    サンゴ
    礁が分布する熱帯・亜熱帯域は栄養塩濃度が著しく低く,継続的な観測地点も少ないため,その挙動を理解するには未だ研究の余地がある。塊状の造礁
    サンゴ
    の骨格は樹木のように年輪を形成し,その地球化学分析によって低緯度域での栄養塩挙動を高時間解像度で復元することができる。本稿では,造礁
    サンゴ
    骨格の栄養塩指標であるバリウム/カルシウム比,カドミウム/カルシウム比,リン/カルシウム比,窒素同位体比の開発の履歴とその特徴を紹介し,これまで明らかになってきた
    サンゴ
    礁への栄養塩の起源とその時空間変化をまとめた。また,先行研究による造礁
    サンゴ
    の窒素同位体比分布と硝酸濃度の分布を比較した結果,亜熱帯循環の縁辺部と内側では窒素同化と窒素固定がそれぞれ盛んに起こっており,栄養塩の供給源に違いがあることがわかった。さらに造礁
    サンゴ
    骨格の窒素同位体比から明らかになった北太平洋亜熱帯循環の西側縁辺部である黒潮流域の栄養塩供給の履歴とそれに伴う沿岸環境の変動を示した。

  • 佐野 亘
    日本
    サンゴ
    礁学会誌

    2022年 24 巻 1 号 25-27
    発行日: 2022年
    公開日: 2023/01/10
    ジャーナル フリー
  • 土屋 誠
    日本
    サンゴ
    礁学会誌

    2022年 24 巻 1 号 13-23
    発行日: 2022年
    公開日: 2022/08/12
    ジャーナル フリー
  • 深見 裕伸, 野村 恵一, 梶原 健次, 横地 洋之, 野中 正法, 立川 浩之, 北野 裕子, 鈴木 豪, 藤田 喜久, 山野 博哉
    日本
    サンゴ
    礁学会誌

    2022年 24 巻 1 号 1-7
    発行日: 2022年
    公開日: 2022/08/12
    ジャーナル フリー
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