目的:腰痛を主訴に医療機関を受診した発育期野球選手の腰椎疲労骨折と初診時身体所見の関係を明らかにすること.
方法:腰椎伸展痛,腰椎右側屈・伸展痛,腰椎左側屈・伸展痛,腰椎叩打痛の検査を実施し,MRI撮影を行った69名(平均13±1歳)を解析対象とした.
結果:腰椎疲労骨折群は45名(65.2%)であった.左側腰椎疲労骨折群21名と非腰椎疲労骨折群24名におけるロジスティック回帰分析の結果,腰椎左側屈・伸展痛は左側腰椎疲労骨折と有意な関連を認めた(オッズ比7.055, p=0.008).
結論:腰椎左側屈・伸展痛は左側腰椎疲労骨折のスクリーニングとして有用な身体所見である.
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