2022 年 42 巻 3 号 p. 191-194
目的:打撃側および投球側と腰椎疲労骨折発生側の関係を明らかにする.
方法:医療機関を受診して腰椎疲労骨折の診断を受けた発育期野球選手30名(平均14.1±1.7歳)を対象とし,片側回旋群(右投右打,左投左打)と両側回旋群(右投左打)に分類した.また,腰椎疲労骨折発生側を打撃側および投球側に対して対側,同側に分類し,群間比較した.
結果:片側回旋群(25名)は両側回旋群(5名)に比べ有意に発生数が多かった.片側回旋群の発生側は打撃側および投球側に対して対側(21名)が有意に多かった.
結論:片側回旋群は腰椎疲労骨折発生数が多く,発生側は打撃側および投球側の対側(右投右打の場合,左側)に多い.