自然景観地における多様な眺望景観を対象に, 視覚認識特性の把握を試みた。その結果, 眺望景観では, 景観のイメ-ジとして, 好ましさや自然性だけでなく, 景観の動きや力, スケール感が亜要であることがわかった。また, 好ましさの評価埜準として, 「構成要素の多様な存在」, 「広がり」, 「動き」, 「複雑」, 「シンボル要素の存在」, 「明るさ」などが挙げられた。複雑で多様な構成要素があり, 遠景に山並が見え, 近景が開け, シンボル的要素や水の流れがあると, 好ましく感じる傾向があった。知覚認識特性としては, 一目でわからないような複雑なものを注視する傾向があった。また,
スカイライン
や水際線を注視することもあった。
抄録全体を表示