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クエリ検索: "スギモリゲイトウ"
5件中 1-5の結果を表示しています
  • 冨永 達, 根本 和洋, 南 峰夫, 氏原 暉男
    北陸作物学会報
    1991年 26 巻 111-113
    発行日: 1991/03/30
    公開日: 2016/10/31
    ジャーナル フリー
    ネパール西部の標高930〜2, 100mで収集されたアマランサス類(Amaranthus spp.)27系統の種皮の色, モチ・ウルチ性及び100粒重を調査した.ヒモゲイトウ(A. caudatus)の種皮は中央が黄白色, 辺縁が淡赤色であった.
    スギモリゲイトウ
    (A. cruentus)では黒褐色を示し, センニンコク(A. hypochondriacus)では黄白色, 褐色及び黒褐色を示した.ヒモゲイトウ及び
    スギモリゲイトウ
    の種子はウルチ性であったが, センニンコクの種子はモチ性であった.ヒモゲイトウは他の2種と比較してより標高の高い地域(1, 770〜2, 100m)に分布していた.各系統の100粒重は42.8〜80.4mgで, 収集地の標高と正の相関(r=0.431, P<0.05)を示した.
  • *田副 雄士, 野口 航, 寺島 一郎
    日本生態学会大会講演要旨集
    2005年 ESJ52 巻 P2-100
    発行日: 2005年
    公開日: 2005/03/17
    会議録・要旨集 フリー
    C4植物の葉はCO2濃縮機構を持ち、特に強光や乾燥環境下で高いCO2固定能力を維持できる。一方で、弱光環境に応答してクロロフィル量の増加や葉緑体のグラナの発達といった、光合成タンパク質の量や組成が変化する事も報告されている。しかし、これらの変化は種やサブタイプ、栽培条件によっても異なるため、現段階では弱光に対するC4植物葉の応答機構に関して包括的理解が進んでいない。本研究では、弱光環境に対するC4葉の生理的、形態的性質の変化が適応的なものかどうかを評価するために、窒素分配の観点からの解析を行った。さらにそれらの性質の変化が実際のC4光合成に与える影響を定量的に調べる事により、C4植物が弱い光をどの程度効率良く利用できているのかを把握する。
    異なる光、窒素栄養条件下で栽培した
    スギモリゲイトウ
    Amaranthus cruentus L. NAD-MEタイプ)の葉を用いて実験を行った結果、弱光栽培個体においてクロロフィル量の増加、a/b比の低下がみられ、また発達したグラナも観察された。これらの結果は、C4植物葉が弱光に対して馴化している事を示唆している。C4光合成酵素(PEPC、PPDK)の量は栽培光条件によって変わらず、Rubisco量は強光栽培個体で僅かに増加した程度であった。また、Rubiscoあたりの最大光合成速度は栽培光条件に関わらず、ほぼ同じ値を示した。葉組織の炭素安定同位体分別の値は、C4光合成効率を表す指標であり、この値は光条件による影響を受け、弱光栽培個体で大きくなった(弱光栽培個体 11.5‰, 強光栽培個体 8.1‰)。この結果は、弱光下においてC4光合成効率が低下した事を示唆するが、その原因として維管束鞘細胞からのCO2の漏れが大きくなっている可能性が考えられる。
  • *田副 雄士, 野口 航, 寺島 一郎
    日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
    2004年 2004 巻
    発行日: 2004/03/27
    公開日: 2005/03/15
    会議録・要旨集 フリー
    生育光条件に対するC4植物の応答機構を資源利用の観点から明らかにするために,
    スギモリゲイトウ
    Amaranthus cruentus L. NAD-MEタイプ)を異なる光,窒素栄養条件下で栽培し,葉の光合成特性の比較を行った。
    1)葉面積当りのクロロフィル量は,強光栽培個体よりも弱光栽培個体の方が多かった。この結果は,C4植物でも,弱光栽培条件では光吸収能力を高めるために集光性タンパク質複合体に多くの窒素が投資されている事を示唆している。
    2)葉組織のδ13Cの値は弱光栽培個体の方が低く,C3植物の示す値に近づいた(強光栽培個体;-15‰,弱光栽培個体;-19‰,C3植物の平均値;-30‰)。また,葉面積当たりのPEPCとPPDK量は,栽培光条件によって違いはないが,Rubisco量は弱光栽培個体の方が多かった。弱光栽培条件ではC4葉の一部においてC3的光合成が行なわれている可能性がある。
    3)弱光栽培個体の葉は,強光栽培個体の葉と比べて厚く,細胞のサイズも大きかった。これらの形態的特徴から,弱光栽培個体の葉では葉肉細胞と維管束鞘細胞間の機密性が大きく低下し,固定されたCO2が維管束鞘細胞から漏れやすくなっていると考えられる。
    今後は,弱光栽培個体でC3的光合成が行われているかを検証し,また維管束鞘細胞からのCO2の漏れの程度についても調べる予定である。
  • 平野 実, 進 武幹, 森尾 倫弘, 粕谷 尚男, 小林 仙吉
    耳鼻と臨床
    1976年 22 巻 5 号 583-589
    発行日: 1976/09/20
    公開日: 2013/05/10
    ジャーナル フリー
    A retrospective investigation of the results of the traditional stripping technique for polypoid vocal cord or Reinke's edema has revealed that the pathological voice was not improved in more than 20 % of the patients. The failure appeared to result from the removal of the mucosa around the edge of the vocal cord which is very important for the vibrator. Accordingly, we developed an improved technique in which a thin spindle-shaped removal of the epithelium is made on the superior surface of the vocal cord and the content of the polypoid tissue is sucked out through the wound. A similar procedure is added on the inferior surface when necessary. The technique may be called sucking technique.
    Among 35 cases operated with stripping technique, the voice recovered normal in 16, became improved in 11, and was not improved in 8 cases; whereas the voice recovered normal in 11 and became improved in 9 of 20 cases which had been operated with sucking technique. The differences in the results were statistically significant.
  • 及川 真平, 長田 典之
    日本生態学会誌
    2013年 63 巻 1 号 59-67
    発行日: 2013/03/30
    公開日: 2017/04/28
    ジャーナル フリー
    植物の一次生産は生態系のエネルギー供給源であり、その一次生産を担っているのは葉による炭素の有機物への固定、すなわち光合成である。葉を順次に展開する植物では、葉の光合成速度は葉齢とともに、とくに自己被陰によって徐々に低下する。このとき、葉が持つ窒素の一部は回収され、若い葉に転流され再利用される。窒素は光合成系タンパク質の主要構成物質であるため、窒素含量の減少もまた光合成速度を低下させる。光合成速度が低下した葉はやがて死に至る。日純光合成速度がゼロになるまで生きれば、その葉が生涯に固定する炭素の量は最大となる。しかし実際には、日純光合成速度がゼロになる前に葉が枯れる場合がある。これは、古い葉から回収した窒素が、新しい葉においてより高い光合成速度を達成するためであるかもしれない。まだ光合成をできるとしても効率が落ちた葉を枯らし、炭素獲得能力が高い新しい葉を作れば、個体全体の炭素獲得量は大きくなる。このような観点から葉寿命と植物個体の炭素獲得の関係を調べた研究について紹介する。
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