糖尿病患者の血糖コントロールに血糖自己測定が有用であることは周知の事実であり, 現在, 20種を超える血糖自己測定機器が発売されている. そのうち, 8機種を用いて基礎的検討 (再現性試験, ブドウ糖添加試験) を行うとともに, 血液量や他の糖類・還元性物質が測定値異常の原因となりうるか検討した. その結果, 再現性やブドウ糖添加試験は, 機種により差異があることが確認された. さらに, 血液量不足や他の糖類・還元性物質により, 測定値異常を示す機種があることが確認された. これらの結果を踏まえ, 糖尿病療養指導士は, 血糖自己測定器の操作方法や性能を熟知した上で, 適切な自己血糖測定の指導を行う必要があると考えられた.
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