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クエリ検索: "ステッチ"
902件中 1-20の結果を表示しています
  • 河内 保二
    繊維製品消費科学
    1982年 23 巻 5 号 185-193
    発行日: 1982/05/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
  • *花田 美和子, 島崎 恒藏
    一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
    2008年 60 巻 3A9
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/11/10
    会議録・要旨集 フリー
    目的 オーバーロックミシン(縁かがり縫いミシン)は、縫い代の始末と縫合を同時に行うことができ、また縫製能率も良いため、衣服製造に大変よく用いられている。しかし現在まで、オーバーロックミシン縫製に関しては、余り研究されているとはいえない。本研究では、縫い目の基本的性質として重要な縫い目強さについて、検討することにした。
    方法 オーバーロックミシンには多くの種類があるが、ここでは使用頻度の比較的高い
    ステッチ
    形式504と514に着目し、実験することにした。両者の
    ステッチ
    構造は似ているが、前者は1本針、後者は2本針である。実験は
    ステッチ
    密度や縫い糸張力等にも注意し、二枚重ねの織物を縫製して、試料を製作した。縫い目強さは、引張り試験機(テンシロン)を用い、縫い目が破壊するまでの最大強さを求めた。また縫い糸切断箇所、布破壊等の破壊原因についても調べた。
    結果 
    ステッチ
    形式504と514ともに針糸、ルーパー糸に同種の糸を用いた場合には、針糸が切断して縫い目が破壊した。
    ステッチ
    形式514の場合には、縁に近い方の針糸(左針糸)が選択的に破壊した。このミシン
    ステッチ
    は、基本的に糸のルーピングにより形成されるので、糸が破壊する場合の縫い目強さには、縫い糸のループ強さ(引掛け強さ)が大きな意味を持つと考えられる。また縫い糸には強さのバラツキがあり、均等に各
    ステッチ
    に力かかれば、最も強さが小さい箇所で破壊が起こるはずである1)。これをもとに、理論的に縫い目強さを考えると、針糸張力を強く設定した条件では、縫い目強さは理論とよく一致することが示された。
    [文献]1)島崎恒藏他:繊学誌, Vol.47, No.7, 365~372(1991)
  • 松梨 久仁子, 島崎 恒蔵
    繊維製品消費科学
    2001年 42 巻 7 号 461-468
    発行日: 2001/07/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
    本研究は, すくい縫いミシン縫製におけるすくい量について, 縫製条件や生地特性との関係を検討し, また, すくい機構についてモデルから考察するとともに, すくい条件設定に関する知見について検討を加えたものである.得られた結果は, 以下に示すとおりである.
    1) すくい量の分布は, ほぼ正規分布とみなしてよく, またそのばらつきは, 生地の含気率が高くなると大きくなる傾向がある.
    2) すくい量を平均値から検討すると, 重回帰分析から布上げ高さと生地の厚さの影響が非常に大きく, その他の因子については, 縫製速度を始め, 生地の平面質量や曲げ剛性などが有意に寄与することがわかった.
    3) 良好なすくい縫い
    ステッチ
    は, すくい量1を布の厚さTMで除した値 (1/TM) が, 特定の範囲で出現する.
    4) すくい挙動をモデル的に検討した結果, 布上げの高さh, 針と布上げの間隔λが把握できれば, (TM-λ) ・hnという変数を導入することにより様々な厚さTMをもつ布地のすくい量を概ね推定することができる.ここで指数nは1以上の数であり, 布上げ高さhの影響を補正する働きをもつ.
  • 原 一正
    繊維機械学会誌
    1997年 50 巻 6 号 P278-P283
    発行日: 1997/06/25
    公開日: 2009/10/27
    ジャーナル フリー
  • 中野 喜久子, 島崎 恒蔵
    繊維製品消費科学
    1990年 31 巻 4 号 183-189
    発行日: 1990/04/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
    本研究は, 二重環縫ミシン (
    ステッチ
    形式: 401) 縫製における動的な縫糸張力が, 縫糸消費長やシームの基本的特性として重要な伸長性などとどのような関係にあるかを実験, 検討したものである.得られた結果は次のようである.
    (1) 針糸およびルーパ糸の動的張力チャートは, 各々3箇所の角度に特徴的な張力ピークが発生した.両縫糸張力は相互に影響し合いその大きさが変化するが, 特にルーパ糸張力は針糸張力の影響を大きく受ける傾向にあった.
    (2) この
    ステッチ
    形式では張力設定により複数の形態を取るが,
    ステッチ
    形態は針糸張力により主に決定され, 針糸の引き締めに関連の深い動的針糸張力の2つのピークを変数とした判別関数により, 均衡した
    ステッチとそれ以外のステッチ
    に判別が可能であった.
    (3) 縫糸消費長と動的縫糸張力の関係は, MLn-Lnを目的変数とし, 針糸とルーパ糸張力の3つのピークを変数とした重回帰式により良好な関係を得ることができた.また, MLn-LnとML1-L1の間にも負の高い相関関係が得られた.ここでMLn, ML1は, 針糸とルーパ糸の縫糸張力のバランスがとれ, しかも縫糸や布にたるみやひずみが生じていない
    ステッチ
    モデルの1
    ステッチ
    に要する針糸とルーパ糸の消費長であり, Ln, L1はそれぞれの実際値である.
    (4) シームの破断伸長率と単位長さ当りの総縫糸消費長の間に高い相関関係が得られた.
    (5) 上記の関係を用い, 任意に縫製条件を設定し, 実測した縫糸張力ピークより
    ステッチ
    の形態, 縫糸消費長およびシームの伸長率の推定を試みたところ, 実測値を良好に推定することができた.
  • *花田 美和子, 松梨 久仁子, 島崎 恒藏
    一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
    2009年 61 巻 3P-44
    発行日: 2009年
    公開日: 2009/09/02
    会議録・要旨集 フリー
    【目 的】 縁かがり縫いミシンは布端の始末と縫合を同時に行うことができ、また縫い目にストレッチ性を付与できるためニット縫製に多く用いられるが、短所として縫い目笑いが発生しやすいことが挙げられる1)。著者らは、比較的使用頻度の高い
    ステッチ
    形式504および514について検討してきたが2)、縫製条件が縫い目笑いの発生とどのように結びつくかを検討した。
    【方 法】 実験には、縁かがり縫いミシン(JUKI MO-114D)を用いた。このミシンは
    ステッチ
    形式514を形成するものであるが、右針をはずすと504を形成することができる。縫製条件は、
    ステッチ
    密度、糸張力ともに3段階、試料は綿100%両面編ニット、ミシン糸はポリエステルスパン糸♯60を用いた。中表に重ねた試験布の上辺を縫合し、試験片を開いて引張り荷重を負荷した。同時に撮影した縫い目画像から笑い量を測定した。
    【結 果】
    ステッチ
    形式514より504の方が笑い量が大きくなった。これは514における右針糸が、間接的に笑いを抑制したためと考えられる。また、縫い目笑いは縫い目の締りと大きな関係があると考えられるため、笑い量を縫い糸消費長との関係で検討した。
    ステッチ
    の幾何学モデルからもとめた理論値と、試験片から縫い糸を解除して得られた縫い糸消費長の実測値の差をlt値とすると、針糸のlt値と笑い量との間に負の直線関係がみられ、いずれの
    ステッチ
    タイプでも針糸の消費長に着目することにより笑い量を定量的に把握することができた。
    1)松梨久仁子,島崎恒藏,嶋田敦子:繊消誌,Vol.33,No.1, 47-55 (1992)
    2)花田美和子,眞辺彩子,島崎恒藏:繊消費学会2008年年次大会・研究発表要旨
  • 三浦 義人
    繊維と工業
    1970年 3 巻 11 号 863-869
    発行日: 1970/11/15
    公開日: 2009/03/27
    ジャーナル フリー
  • 綾 久仁子, 島崎 恒蔵, 嶋田 敦子
    繊維製品消費科学
    1992年 33 巻 1 号 47-55
    発行日: 1992/01/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
    本研究は, 1本針3本糸縁かがりミシン (
    ステッチ
    形式: 504) の縫製における動的縫糸張力を測定し, それが
    ステッチ
    形態やシームの特性, すなわちシームの伸長性や笑いなどと, どのように関係するのかを検討したものである.得られた結果は, 次のとおりである.
    1) 縫製時の針糸, 上ルーパ糸および下ルーパ糸の動的な縫糸張力を測定した結果, それぞれの縫糸に特徴ある張力ピークが観察された.張力設定条件により
    ステッチ
    は様々な形態をとるが, 各縫糸の張力ピークと
    ステッチ
    長さを説明変数として判別分析を行い, 生じる
    ステッチ
    形態を2つおよび4つのグループに分けることができた.また, 動的縫糸張力の代わりに静的縫糸張力を用いても,
    ステッチ
    形態の判別をある程度行うことができた.
    2) 単位長さあたりの縫糸消費長を目的変数とし, 各縫糸張力ピーク及び
    ステッチ
    長さを説明変数として重回帰分析を行った.その結果, これら変数により縫糸消費長さの推定が可能であった.判別分析の場合と同様, 静的縫糸張力によっても縫糸消費長の傾向がおおむね推定可能であった.
    3) シームの伸長率は, 3本の縫糸の中で最も短い糸の消費長により決定される.一般に両者の間には直線関係が成り立ち, それぞれの縫糸消費長を把握することによりシームの伸長率が推定できる.
    4) シームの笑いの量には, 針糸の状態が大きな意味を持つ.針糸の消費長に着目することにより, 笑いをある程度定量的に把握することが可能であった.
  • 源間 一郎
    繊維工学
    1968年 21 巻 9 号 P601-P611
    発行日: 1968/09/20
    公開日: 2010/09/27
    ジャーナル フリー
  • 左右の送り方向による差異
    *鎌田 佳伸, 千葉 真澄, 亘 麻希, 江端 美和
    一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
    2009年 61 巻 2F-1
    発行日: 2009年
    公開日: 2009/09/02
    会議録・要旨集 フリー
    目的:刺繍ミシンの縫い機構は本縫いミシンと同じであるが、
    ステッチ
    長の変化が大きく、前後・左右・斜めと種々の方向に縫いが行われるので縫いは極めて過酷である。縫い方向で縫目形成状況が変わるとすれば、それは光沢にも影響を及ぼすことが考えられる。したがって、よりよい光沢を得るためには先ずは縫目形成の実態調査が必要であると考える。本研究では、送り方向による縫目形成の差異について、糸締まり率と動的上糸張力の測定から検討した。なお、刺繍枠の送り方向は左右に限定した。刺繍ミシンはジャノメメモリークラフト10001、設計用ソフトはデジタイザープロ、刺繍糸は♯50ジャノメ刺繍糸(アクリル、濃い緑色(品番206))を用いた。実験要因には
    ステッチ
    長と縫い速度を採用した。
    結果:糸締まり率:本研究において縫目は下締まり状態にある。その中で、枠が左へ移動する時は刺繍として適正な縫目形成状態にあると思われるのに対して、右へ移動する時は過剰に縫い目がゆるんでいた。これは顕微鏡観察でも確認されている。ピーク引締張力の変動は刺繍枠が左に移動する場合に対して右方向に動く場合は大きい。したがって、枠が右よりも左へ移動する時の方が安定した良い縫目形成となる。なお、ピーク引締張力の大きさの左右差は
    ステッチ
    と縫い速度の両者で差が認められなかった。
    結論:糸締まりの左右差は縫い方の違いに由来すると考えられる。すなわち、枠が左へ移動する時のパーフェクト
    ステッチ
    に対して、右に移動する時のヒッチ
    ステッチ
    では上糸張力による下糸の引き上げが不十分となり糸調子皿から余分な上糸の引き入れが行われるために上糸がゆるむと推測される。
  • 青山 喜久子, *岩佐 宏美
    一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
    2007年 59 巻 P-13
    発行日: 2007年
    公開日: 2008/02/26
    会議録・要旨集 フリー
    【目的】ニット地は、身体の運動機能に対応する伸縮性を有するため、近年、下着から外衣まで用途が広がり需要が増加している。ニット縫製において、ニット地に適合した縫い特性を得るためには、縫製条件及び布地の物理的特性と縫い特性の関係の把握が重要である。本研究では工業用環縫いミシンを用いて縫製実験を行い、縫製条件及び布地の物理的特性が縫い特性に及ぼす影響を明らかにすることを目的とする。 【方法】実験には、差動送り機構を有し、二重環縫目と偏平縫目の
    ステッチ
    形式(JIS:406、407、602、605)が設定可能なミシン(JUKI MF-7723)を使用した。
    ステッチ
    形式は主として406(針糸2本、ルーパー糸1本)を用いた。縫製条件は、押え金圧力、縫い糸張力、差動比を数段階変化させた。送り歯の主送り量をLA、副送り量をLBとすると、差動比はLB/LAで表され、LB/LA<1は伸長縫い、>1は縮み縫いとなる。用いた布地は綿100%のスムースで、試験布を2枚重ね、縫製条件を種々組み合わせてコース方向に縫合した。縫製後、単位長さあたりの縫糸消費長、縫目引張り強伸度を測定し、縫目付近の外観を観察した。 【結果】
    ステッチ
    形式は2本針を3本針に変化させると(406→407、602→605)、2本針の
    ステッチ
    に比べて、縫目引張り伸長率が低くなり、縫目引張り強度が増加する傾向がみられた。
    ステッチ
    形式406の縫製実験の結果は、LB/LAの増加にしたがい縫糸消費長及び縫目引張り伸長率は減少傾向にあり、2本の針糸消費長と伸長率の間には正の相関が認められた。また2本の針糸張力の増加は縫目引張り伸長率を低下させるが、ルーパー糸張力の増加は針糸消費長を増加させるため伸長率を高くする傾向がみられた。
  • 三浦 敏彦
    繊維機械学会誌
    1999年 52 巻 9 号 P387-P389
    発行日: 1999/09/25
    公開日: 2009/10/27
    ジャーナル フリー
  • (第1報) ―パイル糸の密度の影響について―
    赤井 智幸
    繊維製品消費科学
    1988年 29 巻 2 号 64-68
    発行日: 1988/02/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
    編み毛布 (マイヤ毛布) 及びタフテッド毛布を用いて, パイル糸の密度が保温性に及ぼす影響について検討した.
    (1) 一般的に製造されているマイヤ毛布は, 主に素材の熱伝導により熱が移動する密度領域にある.
    (2) タフテッド毛布は, 28本/5cm程度の
    ステッチ
    密度で保温性が最大となる.これは28本/5cm以下の
    ステッチ
    密度では, 熱移動における対流の影響が大きく, それ以上の密度になるとマイヤ毛布と同様に熱伝導の寄与が大きくなるためであると考えられる.
    (3) それぞれの毛布構造において効率的な保温性をもたらすためには, マイヤ毛布の場合は現状よりコース密度を小さく, タフテッド毛布の場合は
    ステッチ
    密度をもう少し大きく設計する必要がある.
  • 藤原 伸一, ダウスカート レインフォールド
    溶接学会論文集
    2010年 28 巻 4 号 362-368
    発行日: 2010年
    公開日: 2010/11/13
    ジャーナル フリー
    This study evaluated both the joint strength of copper wire on a copper substrate with tin plating and the joint reliability of copper wire bonding after heat treatment. The suitable tin thickness and bonding conditions, which are stage temperature, wire bonding power and bonding time, were chosen by the peel test after copper wire bonding. Tin thickness of 10 microns showed a high bonding rate under the conditions of stage temperature 373 K, bonding power 500 to 700 mW and bonding time 30 to 50 ms. Before heat treatment, the peel strength of the copper wire on the copper substrate with tin plating conditions was weaker than that of gold wire on a gold substrate. After heat treatment for more than 70 hours at 298 K, the peel strength of the copper wire became higher than that of the gold wire and twice as high as the initial bonding strength. The tin layer remained between the copper wire and copper substrate before heat treatment. When the samples were held at 298 K, tin reacted with copper and turned into a Cu-Sn intermetallic compound. Upon completion of this reaction at 298 K for over 70 hours, the soft tin layer between the copper wire and copper substrate disappeared. Therefore, the peel strength of copper wire after heat treatment increased. These results were observed by SEM images of the interface between the copper wire and copper substrate before and after heat treatment.
  • *島崎 恒藏, 開発 晴子
    一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
    2006年 58 巻 1Aa-2
    発行日: 2006年
    公開日: 2008/02/28
    会議録・要旨集 フリー
    目的  縫い目強さは、縫い目の基本的性能として重要な要素である。縫い目強さに関しては、本縫いミシン縫い目においていくらかの研究例はあるものの、環縫い系ミシンについては殆ど報告されていない。本研究では、
    ステッチ
    形式101、401、504の環縫い系ミシンによる縫い目の強さについて検討を行うことにした。方法  上記の三種の
    ステッチ
    形式を構成する単環縫い(ペガサス:DH-10)、二重環縫い(ペガサス:DM-20)、縁かがり縫い(ブラザー:EF4-B511)の各ミシンを用いて縫製試料を作製し、50mm幅の縫い目の強さを引張り試験機(東洋精機ストログラフ)によって測定した。結果  縫い糸が破断する場合の縫い目強さには、一般に縫い糸の強さやそのバラツキ具合、そして
    ステッチ
    密度などが影響することが知られている1)。これらの因子の影響については筆者が本縫いミシン縫い目で考察した「最小強度分布」の考え方1)が適用可能と思われる。すなわち縫い目に均等に力が作用する場合には、最も強さが小さい部分で破壊すると考えられるため、この最小強度が縫い目に中にいかに存在するかということが縫い目全体の強さと関わることになる。本実験で対象にした環縫い系の三種類の
    ステッチ
    構造を検討してみると、縫い糸が破断するという前提のもとでは、いずれの場合も縫い糸のループ強さ(引掛け強さ)が大きく関与していると判断できる。これをもとに最小強度理論を用いて縫い目強さの推定値を算出したところ、ある程度、これらの環縫い系ミシン縫い目の強さを説明できることがわかった。[文献]1)島崎恒藏他:繊維学会誌、Vol.47、No.7、365_から_372(1991)
  • 松梨 久仁子, 島崎 恒藏
    繊維製品消費科学
    1996年 37 巻 12 号 653-661
    発行日: 1996/12/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
    本研究はキルティング布の構成条件が, その布特性に与える影響について実験, 検討したものである。得られた結果は次の通りである.
    1) キルティング布の保温率は, 中綿の重ね枚数,
    ステッチ
    線間隔の増加によって高くなる.さらに, サーモグラフィーによりキルティング布の表面温度を観察した結果, 特に
    ステッチ
    線部分からの放熱が顕著であることが明らかになり, 重ね枚数の影響を含めて保温率の変化傾向が裏付けられた.
    2) 透湿性については,
    ステッチ
    線間隔が大きくなり中綿の重ね枚数が増すにつれて減少した.キルティング布における
    ステッチ
    線の存在は透湿率を増加させる傾向をもつ.
    3) キルティング布の平均厚さを重要な因子と考え, 保温性及び透湿性について検討した結果, 平均厚さと保温率, 透湿率の間にそれぞれ比較的きれいな関係がみられた.キルティング布の表布地, 中綿が同一であれば, 平均厚さを把握することによりこれらの特性をある程度推定できる.
    4) キルティング布の保温性に関しては, 熱抵抗を考えることにより, 平均厚さの重要性が理解できる.
    5) キルティング布の保温率と透湿率の間にはきれいな負の直線関係が成立し, キルティング布における熱拡散挙動と水分拡散挙動は類似していることが実験的に確かめられた.
  • 銅ワイヤステッチボンディングの接合性に関する研究(第2報)
    藤本 公三, 升谷 雄一, 仲田 周次, 藤井 淳彦
    溶接学会論文集
    1996年 14 巻 1 号 174-178
    発行日: 1996/02/05
    公開日: 2009/06/12
    ジャーナル フリー
    For the direct bonding between Cu wire and Cu alloy lead frame, the wire deformation behavior and the temperature rise at the interface between a wire and a lead terminal are very significant. In this report, the operation of the load on the bondability and the correlation between the wire deformation behavior and bondability are clarified. The wire deformation is controlled by load control, and the plastic flow and the temperature rise at the interface are depended by the equilibrium of the load and the ultrasonic vibration. By setting the higher value of the initial load, the working load can be settled the smaller value, and so the wire deformation becomes smaller and bondability is superior than that in bonding by applying the constant load.
  • 縫とり手まりの考察
    木越 美和子
    家政学雑誌
    1958年 9 巻 5 号 242-246
    発行日: 1958/11/30
    公開日: 2010/03/09
    ジャーナル フリー
  • 松梨 久仁子, 島崎 恒藏
    繊維製品消費科学
    2013年 54 巻 5 号 460-468
    発行日: 2013/05/20
    公開日: 2017/06/30
    ジャーナル オープンアクセス

    一般に,防水性素材は縫製加工によって縫い目部の防水性が低下する.本研究は,縫製条件が防水性に及ぼす影響と消費過程による防水性能低下の防止方法について検討したものである.

    縫い目を有する試料を用いた雨試験と耐水度試験の結果は,モデル実験の結果と同様,ミシン針は細く,縫い糸は見かけの太さが太いほど防水効果は高いことを示した.実験において,縫い糸の撥水加工は極めて効果的であった.

    また,縫い目に疲労作用が加わると防水性は著しく低下するが,疲労に対して耐久的な防水性を得るには,疲労を与える前の防水性能をできるだけ高い水準にもっていくことが必要であった.

    モデル実験,雨試験,耐水度試験の結果を踏まえ,縫い目に耐久的な防水性を与えるための方策を検討した.その結果,表3 のc-1~2,5,d-1~2,e-2 のような撥水加工したテクスチャード糸やポリウレタン樹脂を用いて針穴を充填する方法によって大きな防水効果が得られた.

  • 島崎 恒蔵, 中野 喜久子
    繊維製品消費科学
    1986年 27 巻 8 号 347-351
    発行日: 1986/08/25
    公開日: 2010/12/10
    ジャーナル フリー
    本研究は単環縫ミシン (
    ステッチ
    タイプ: 101) 縫製による縫目の伸長性について明らかにしたものである.結果をまとめると次のようである.
    1) 破断に至る縫目の最大伸長率は, 縫目における縫糸消費長と直線的な対応関係にある.
    2) 針棒天秤とミシン針の中間において, 動的な縫糸張力が測定されたが, 縫糸がルーパのボディ中央に把持される時点の張力値Fr.pが縫目の引き締めと関係が深く, 縫糸消費長を考える上で重要である.
    3) 本実験範囲内においては, 張力設定や
    ステッチ
    長さが変化しても, (lr-la) とFr.pの間には両対数グラフ上で近似的な直線関係が成り立つ.ここでltは縫糸や布にたるみやひずみを生じていない理想的な状態における1
    ステッチ
    あたりの糸長であり, laは実測値である.
    4) 以上の関係を用いれば, 任意の縫製条件においてFr.pを知ることにより, 縫目の縫糸消費長や破断伸長率を推定することができる.
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