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クエリ検索: "ストリップティーズ"
6件中 1-6の結果を表示しています
  • 泉沙織
    コモンズ
    2022年 2022 巻 1 号 115-126
    発行日: 2022年
    公開日: 2022/05/11
    ジャーナル オープンアクセス
     衣服を脱いでいく見世物である
    ストリップティーズ
    は、日本では 1947 年に「額縁ショウ」と呼ばれる活人画の展覧から始まった。以降広く「ストリップ」と呼ばれ現在まで形を変えながら続いている。本稿では、これまでの先行研究で「黄金時代」と呼ばれた初期のストリップの特徴を明らかにするとともに、当時の批評実践に着目して、ストリップを享受した男性たちのまなざしのあり方を捉えた。  「額縁ショウ」が「ストリップ」と呼ばれるまでの間には、「ばあれすくショー」「りべらるショー」「デカメロンショー」などの様々な呼称があった。ストリップが「ストリップ」の呼び名を獲得してからも、度々「バーレスク」を名乗って上演され、各種メディアにおけるストリップに対する批評文の中でも、たびたび米国のバーレスクが引き合いに出されていた。 ストリップを多く報じた『内外タイムス』等の批評言説によれば、ストリップの中でも裸を見せるだけのショーは「エロショウ」「ハダカショウ」などと呼ばれ批判の対象であった。反対に、卑猥感のなく美しい肉体、巧みな構成と装置を用いたショーは好ましいストリップであるとされ、それこそが「バーレスク」であると理解されていた。つまり「バーレスク」という言葉が時にストリップへの高い評価を表していたのだが、観客が実際に好んだのは露骨な性表現であり、興行主も儲けるためには性表現を必要とした。  そこでストリップが「バーレスク」を名乗り「芸術」を志向することは、ストリップを見ることの後ろめたさや踊り子への哀れみを打ち消す働きがあったと考えられ、そうまでして女性身体を見ていたのは、占領によって排除された自らの男性性を確認する必要があったからである。さらに、踊り子の身体には米国のイメージが投影され、そうした表象を視線によって支配していくことは、敗戦を克服して男性性を再構築するための手段となっていたのである。
  • ――「芸術」志向とまなざしの転覆――
    泉 沙織
    年報カルチュラル・スタディーズ
    2022年 10 巻 101-123
    発行日: 2022年
    公開日: 2023/07/25
    ジャーナル フリー
     本稿は、1947年に始まった日本における
    ストリップティーズ
    のうち初期のものについて、踊り子の労働状況と、観客のまなざしを受けた踊り子の「主体的」実践について論じている。本稿では新聞や雑誌などの一次資料から踊り子の労働状況を把握するとともに、彼女たちの言説を取り上げ、ストリップが一方的に見られるのではなく観客を「見返す」演技を行うことに着目した。
     初期のストリップを演じた女性たちは、元々踊り子をしていたり、公務員や主婦であったりと、様々な背景からこの世界に飛び込んだ。ストリップは他の職業と比べて多くの給与を得ることができたため、生活のためにこの世界に入る者が多く、芸能界として捉えられながらも観客からは哀れみの目を向けられていた。その一方でなかにはストリップに芸術性を見出し、積極的な姿勢で踊りに取り組んだ者がいた。本稿は踊り子による「芸術」志向やそのための観客を見返す演技が、観客による哀れみや一方的な性的客体化をひるがえし、自らを「主体」として位置付けていくために行われていたと指摘する。踊り子は「芸術」という言葉を用いることで、他者と差異化を図り自己を規定していたと考えられる。そして、ストリップの「生」の上演空間では映画や写真と異なり観客と踊り子の視線が直接結びつき、踊り子は観客の反応によって踊りへのモチベーションを左右された。ストリップは女性が「純潔」であるべきで、「女性の性欲は男性に与えられる」という当時の性規範を逸脱する表現を可能にした。
     また、当時のストリップは「パンパン」のように直接的に体を売らずに給与を稼ぐ手段を女性たちに提供したが、労働環境には覚醒剤の蔓延や悪質なブローカーの存在など問題点が多く、全面的には肯定しがたい。また、本稿で取り上げたようなメディアにおける踊り子の「主体的」な言説は、有名で金銭的に余裕のあった踊り子の声に偏っていることも指摘している。
  • 堀江 珠喜
    繊維製品消費科学
    2001年 42 巻 8 号 516-517
    発行日: 2001/08/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
  • 板倉 豊
    環境技術
    2001年 30 巻 9 号 734-735
    発行日: 2001/09/20
    公開日: 2010/03/18
    ジャーナル フリー
  • 新聞・雑誌記事の言説にみる同一化
    泉 沙織
    メディア研究
    2023年 103 巻 215-233
    発行日: 2023/07/31
    公開日: 2023/10/24
    ジャーナル フリー

        While striptease, known as "strip" in Japan, has been performed in various forms for over 70 years, the presence of female spectators for strip has become increasingly visible through the media in recent years. However, female spectators were present, although in small numbers, even in the early history of striptease in Japan. This study aims to examine the discourse regarding female spectators of early striptease in post-war Japan to clarify how women accepted early striptease, and to examine the social context in which this acceptance occurred.

        This study surveys newspapers and magazines from the National Diet Library and employs critical discourse analysis as a methodology to explore elements that appear inside and outside the discourse of female spectators. It covers the period from 1947-when the "Gakubuchi-show," regarded as the origin of "strip", began-to 1953, when the boom of striptease reached its peak.

        During this time, female spectators either praised the beauty of the dancers’ bodies or expressed embarrassment "as members of the same sex" at the display of nudity. This study regards this reaction as identification with the dancers, and argues that it occurs as a result of female spectators "looking at" their own bodies in the performance form, where the dancer and the spectators both exist in the same space. Additionally, the nature of this identification varies depending on the social background of the spectators, which is closely related to the social situation of post-war Japan. Furthermore, negative discourse on striptease by female spectators may have been common because their statements were made in the presence of male journalists and male spectators.

  • ――ソフィ・カルの作品より
    松本 良輔
    AZUR
    2020年 21 巻 109-127
    発行日: 2020/03/15
    公開日: 2021/06/05
    ジャーナル フリー
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