血便が認められた患児の便50検体につい, Path-Stik O 157, Novapath
E. coli O 157, Novapath EHECの迅速検査法と従来の培養法にもとづくベロ毒素検出法を比較検討した.
Path-Stik O 157陽性の9例中1例は培養法で
E. coli O 157であり, 他の陽性8例はO 157以外の
Salmonella 7例, 正常細菌叢1例であった. ともに陰性は41例であった. Novapath
E. coli O 157陽性の1例は培養法でも
E. coli O 157であり, 49例はともに陰性であった. ベロ毒素を検出するNovapath EHECで陽性の2例は培養法により
E. coliO 157,
E. coliO 165と確認された. 48例はともに陰性であった.
さらに
E. coli O 157と
E. coli O 165のベロ毒素1型, および2型をPCR法, ならびに電気泳動解析で確認し, 培養法ならびに迅速診断に一致した.
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