コミュニティツーリズムを通じた農村の地域づくりは,ベトナムにおいて地域の自然や文化の管理,保全を行いつつ,地域経済を発展させるモデルとして期待されている。本プロジェクトでは
ソンビ
エン行政村(クアンナム省)とフールオン行政村(トゥアティエンフエ省)を対象地域にコミュニティツーリズムによる地域づくりの可能性を探るためワークショップとWebGISを用いた情報共有を試みた。結果としては以下のような結論を得た。
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ソンビ
エン行政村ではコミュニティツーリズムとヘルスツーリズムの組み合わせが,
ソンビ
エン行政村のコミュニティのポテンシャルを考えると適している。
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ソンビ
エン行政村の取り組みからコミュニティ内のルートマップにおけるWebGISデータベースを開発の可能性と課題が把握できた。
- フールオン行政村での取り組みでは,観光資源ポテンシャル確認に加えて,地域環境の問題個所の確認にWeb GISデータベースが利用可能であることが確認できた。
- これらのワークショップやWebGISを介した情報共有は,地域づくり,伝統文化保全,自然資源の保護,持続可能な地域経済の発展の方向性についての地域住民の気づきに有用であった。
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